ザ・インターネット(1995年)
フリープログラマーのアンジェラは、得意先のソフトウェア会社からプログラムのバグを検出する仕事を請け負っている。あるとき得意先からハッキング能力のあるプログラムを託され、それについて相談を受ける。
しかしその相手は謎の事故死を遂げ、アンジェラはヴァカンス先で男性と知り合うも、その男はアンジェラのプログラムを狙っていた。やがてアンジェラは盗難にあって身元を証明できるものを失い、そして彼女のデータは名前も書き換えられ、犯罪者の経歴をかぶせられてしまう。
データのやりとりがフロッピーディスクで行われ、通信手段がモデムというところに時代を感じさせはするが(当時はそれが通常だったんだけど)、個人情報がデータとして管理されている情報社会と、その中で起こりうるであろうサイバー犯罪とをうまくからめていて、サスペンス映画として非常に出来がいい。
主人公を男性の天才プログラマーやコンピューターおたくという設定にしておらず、コンピューターやインターネットに精通しているフリーの女性プログラマーというのも、意外性を含んでいていい方向に作用していると思う。
主人公アンジェラを、サンドラ・ブロックが演じている。監督はアーウィン・ウィンクラーという人で、ロッキーシリーズなどのプロデュースもしている人だそうだ。
関連記事
-
-
ユージュアル・サスペクツ(1995年)
ニューヨーク市警にて、ある銃器強奪事件にかかり、5人の常に容疑者として挙がる人物たち(ユージ
-
-
オデッサ・ファイル(1974年)
1960年代の、西ドイツのハンブルグ。フリーライターのミラーは、自殺した老人の日記を偶然入手
-
-
ウインド・リバー(ネタバレあり)
アメリカ北部の冬場は雪に覆われた極寒の地、ワイオミング州のウインド・リバー地区。野生生物局の
-
-
9人の翻訳家 囚われたベストセラー(ネタバレあり)
ベストセラー小説『デダリュス』の続編となる第3作の翻訳が、フランスのとある豪邸の地下でおこな
-
-
第三の男(1949年)
アメリカ人作家のマーティンズは、友人ハリーに呼ばれて終戦後のウィーンにやってきたが、ハリーは
- PREV
- ロックアウト(2012年)
- NEXT
- ザ・インターネット2(2005年)