U2『18 Videos』
2006年にu2のキャリアを横断するシングルコレクションアルバムがリリースされ、同時にPV集もリリースされた。
まずは本編。タイトルには「18」とあるが、実は19曲収録されている。『Stuck In A Moment』『Walk On』が2バージョンあるほか、80年代のベスト盤に収録されていた『Sweetest Thing』、グリーン・デイと共演したカヴァー曲『Saints Are Coming』などが入っていて、若干名変則的だ。同時にリリースされた『18 Singles』とは必ずしも同期していないが、映像として追求できるところをより突き詰めたのだと思う。
アメフトをパロディー化した『Stuck In A Moment You Can't Get Out Of』USバージョンは見たことがなく、U2でもこんなおふざけのPVも作るんだなと、ちょっと意外に思った。映像のクオリティを重視してか、初期の作品からのセレクトは少ない。『Pop』からゼロなのは、意外だった。
そしてボーナス映像だが、『Vertigo』『One』のメイキングと、両曲の2つの別バージョンなど、PVのアナザーサイドをフォロー。メイキングには日本語字幕がなく、ブックレットの対訳を見なければならないのが少し残念。そのブックレットには、各曲の監督のコメント対訳もあって、こちらは読んでいて面白かった。『Beautiful Day』は、フランスのシャルル・ド・ゴール空港でロケしたとのこと。『I Still Haven't Found What I'm Looking For』はラスベガスでのロケで、街中のネオンを利用できて最もおカネのかからない撮影だったと言っていた。
印象としては、キャリア横断というよりは、21世紀になってからのリードチューン『Beautiful Day』『Vertigo』をプッシュしていると感じる。そんな中、『Desire』が収録されていたのは、個人的に嬉しかった。
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