クーラ・シェイカー(Kula Shaker)@フジロック’16
公開日:
:
Fuji Rock Festival'16 フジロック

ベックをフルで観た後にレッドマーキーに向かったこともあり、既に演奏ははじまり、そしてオーディエンスは外にまで溢れていた。個人的に、観るのは2007年グリーンステージ以来だ。
クリスピアン・ミルズは半袖シャツにジーンズというカジュアルないでたちで、しかしリードヴォーカルにリードギターと、相変わらずのスキルの高さを見せている。細身で華奢な体型のどこにパワーがあるのかと思うくらい、エネルギッシュなパフォーマンスだ。
そして、演奏されるのは初期2枚からの曲に集中している。これは、観る側のニーズに応えたいい意味での開き直りだ。『Grateful When You’re Dead』に、『Shower Your Love』に、『Mystical Machine Gun』に、狂喜せずにいられるものか。クリスピアンは気合い十分だが、それ以上にギター少年のようにライヴを楽しんでいるように見える。ベースのアロンゾも、ドラムのポールも、キーボードのハリーも、クリスピアンに呼応するかのように見事なコンビネーションを見せている。
ラストは『Hush』、そしてアンコールは『Hey Dude』と、まさに待ち望んでいた瞬間の連続に。夜のレッドマーキーは尋常ではない空気になることが少なくないが、今回もまたそうなった。
もしかして、クーラは現役バンドでありながらある種伝説のバンドになってしまったような気がする。クーラの音楽を聴いてきて、今回はじめてライヴを体験した人は、大いなる感動を得たことだろう。ワタシが2001年のレッドマーキーで、エコー&ザ・バニーメンをはじめて観たときのように。
関連記事
-
-
ベック(Beck)@フジロック’16
フジ出演は2005年以来11年ぶりだが、そのときワタシは当時再結成したばかりのダイナソーJr
-
-
トラッシュキャン・シナトラズ(Trashcan Sinatras)@フジロック’16
個人的に、観るのは10年前2006年フジロックのホワイトステージ以来。今回はレッドマーキーで
-
-
2チェロズ(2Cellos)@フジロック’16
日本のメディアでも何度か取り上げられている、クロアチア出身のチェロのデュオ。会場入りするとき
-
-
アルバム・リーフ(The Album Leaf)@フジロック’16
観るのは、2010年のメタモルフォーゼ以来。日本人スタッフに混じって、メンバーたちが自分でセ
-
-
エクスプロージョンズ・イン・ザ・スカイ(Explosions In The Sky)@フジロック’16
観るのは今回がはじめて。スモークがたかれる中メンバーが登場し、「ボクタチハ、エクスプロージョ
- PREV
- ベック(Beck)@フジロック'16
- NEXT
- フジロック'16、3日目スタート!
