元PiLのキース・レヴィンさん（Keith Levene）死去

元パブリック・イメージ・リミテッド（pil）のギタリスト、キース・レヴィンさんが11日に亡くなられていた。ここ2年ほどは、肝臓がんを患っていたとのこと。65歳だった。

レヴィンさんは、ザ・クラッシュの初期メンバーでもあったが、デビュー前に脱退。レコーディングには参加していないが、2曲にクレジットされている。

セックス・ピストルズ解散後、ジョニー・ロットンが本名のジョン・ライドンに戻してPiLを結成したときの創設メンバーだった。『Public Image』『Metal Box』『Flowers Of Romance』までの3枚のオリジナルアルバムに参加したが、『This Is What You Want… This Is What You Get』の制作中に脱退。PiL来日直前のタイミングだったそうだ。

個人的に、一度だけだがレヴィンさんを観たことがある。同じく元PiLのジャー・ウォブルと組み、「メタル・ボックス・イン・ダブ」として活動していた時期があり、2012年のフジロックで来日していた。ユニット名が表す通り、PiL初期2枚のアルバムを演奏するコンセプトだった。レヴィンさんによる、硬質で鋭く研ぎ澄まされたリフは、健在だった。あれがもう10年前か。

ポストパンクのレジェンドが、またひとり旅立ってしまった。謹んで、ご冥福をお祈りいたします。