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カリートの道(1993年)

公開日: : アル・パチーノ

カリートの道(1993年)

元麻薬王のカリートは、友人弁護士デヴィッドの尽力で5年で刑期を終えて出所し、クラブを経営。しかし5年の間に街も人も様変わりし、仁義もなく平気で仲間を裏切るようになっていた。裏社会から足を洗う決意をし、恋人ゲイルとマイアミに行くことを志すカリート。しかし、敵対するマフィアはカリートを仕留めんとしていた。

カリートを、デヴィッドをショーン・ペン、ゲイルをペネロープ・アン・ミラーが演じている。監督は、ブライアン・デ・パルマだ。アル・パチーノはヒゲ面で、他の作品で観るのとはまた違った雰囲気を出している。ショーン・ペンも、アクの強い役どころを怪演。ペネロープ・アン・ミラーは、この時期「キンタガートン・コップ」「レナードの朝」など、話題作に立て続けに出演している。

冒頭がモノクロで、駅のホームでカリートが崩れ落ちる場面からスタート。これは実はクライマックスシーンでもあり、駅の中を追っ手を逃れて恋人と電車に乗る直前、ほっとした瞬間に仲間に裏切られ撃たれるという、ショッキングな場面になっている。その直前の駅での攻防は、同じくデ・パルマが監督した「アンタッチャブル」を彷彿とさせるテンポのよさがあり、隠れた秀作かもしれない。

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