観客ウォッチング

ライヴにおいて、開場してから開演するまでに時間を持て余すとき、ついお客さんを観察してしまうことがある。

まず気になるのが年齢層で、若い子が多いとか、結構30代40代の人が多いとか、家族連れもいるとか、そういうのを見てみる。そして、自分はどの辺りの層に位置するのだろうかというのも考えてみる。平均年齢を上げることもあれば下げることもあるが、最近は上げていることの方が多い気がする。芸能人や著名人が来ているかどうかというのも、気にすることがある。ちなみに昨夜のプライマル・スクリームでは、加藤紀子を目撃した。

そしていろいろな意味で楽しめたのが、おとといのマドンナだった。ワタシは一塁側の2階スタンド席にいたのだが、双眼鏡を使うとアリーナ席の様子も結構よく見えた。カラフルなアフロのヅラを被った人とか、ドラァグクイーンではないかと思える人、外人モデルと思しき集団などを見かけた。そうした中、ドーム内が一斉にどよめいた瞬間があった。3塁側の後方から前方のアリーナ席に向かって歩いていく一団があって、恐らく場内のほとんどの人が注目するくらい、ダントツに目立っていた。外人と思しき長身の男性が先頭を歩き、中段に赤／ピンクの格好をした女性が2人いた。

この2人は、叶姉妹だった。

この一団は、中央花道のすぐ左のブロックの最前列に陣取った。すると少しして、また別の集団が現れて叶姉妹らの付近に着席した。彼らはTRFのメンバーだった。良くも悪くも、通常の洋楽ロックの枠を超えている人、もしくはメディアの取り上げられ方によって超えてしまった人のライヴになると、こういうことになるのかなと思った。