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ベス・ギボンズ(Beth Gibbons)@フジロック’24

ベス・ギボンズ(Beth Gibbons)@フジロック’24

未だ来日が叶わない、ポーティスヘッド。ドラマーのクライヴはレディオヘッドのツアーメンバーとして、ジェフ・バーロウはビークとして、それぞれ来日したことがある。そして今回は、ヴォーカルのベス・ギボンズが自身のソロでフジロックのステージに。

バンドは、ドラム、ベース、ギター、キーボード/プログラミング、男女バイオリン、鉄琴と、かなりの大所帯だ。ギターはセミアコで、ベースはバイオリンタイプ。バイオリンの男性は、曲によりセミアコも弾き、女性の方はクラリネットを吹いていた。鉄琴の人は浴衣姿で、フルートやサックスなど、かなりの種類の楽器をこなしていた。

つまり、エレクトリックの要素は最小限に留められ、生楽器の演奏によって、トラッドな世界観が構築されていた。ベスは今年初のソロアルバムをリリースしているが、音としてだけ聴くよりも、生の演奏の方が不思議な魅力が備わっている。

タンクトップ姿のベスは、両手でスタンドマイクをしっかりと握りしめながら歌う。このショット、今まで観てきたポーティスヘッドのライヴ映像とダブって見える。スクリーンに全身のショットが映ったとき、裸足だとわかった。

ベスは1曲毎に飲み物を口にしていて、最初は水分を摂っているんだろうと思っていたが、もしかするとアルコールも口にしていたのかも。

終盤、日本語のカンペを取り出し、「アリガトウ」「ミナサン ハ ヤサシイ」とのMC。そして、ポーティスヘッドの『Roads』が!恐らくツアーのセットリストに組み込まれているとは思ったが、ここまで情報をシャットアウトしてきたので、より衝撃を受けることができた。

夜のグリーンステージに、トラッドなライヴは珍しいと思われるが、個人的にはもちろん支持だ。

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