ダイナソーJr.(Dinosaur Jr.)@フジロック’22
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最終更新日:2025/04/24
Fuji Rock Festival'22 ストゥージズ, ダイナソーJr., フジロック
コンスタントに来日してくれるし、そのほとんどを観ているので、あまり久々という感じはしない。しかし、フジロック出演となると2009年レッドマーキー以来になる。
ベースのルー・バーロウ、ドラムのマーフ、そしてギター&ヴォーカルのJ・マスキス。お馴染みの3人だ。のっけから、Jの轟音ギターノイズが炸裂。そして、2曲目でいきなり『The Wagon』!ええっ!?だいたい終盤のクライマックスに演奏される曲を、早くも序盤に持ってきた。
ここ数年で、Jのプロデューサー的な資質を見直している。ストゥージズのメンバーは『ギミー・デンジャー』で再結成の功労者としてJの名をあげ、ダイナソーのドキュメンタリー映画『フリーク シーン』では、常にバンドの中心に自らを置き、維持させようとしていた。口数が少なくインタビュアー泣かせな人と長年思っていたが、こういうタイプのアーティストもいるということだ。
そのJは、4本くらいのギターを使い分けていて、メインはピンク色ボディのジャズマスターだ。メガネにキャップといういでたちはお馴染みで、演奏中は激しい音を鳴らすが、曲間はかなりリラックスしていて、間延びなど気にもしていない。マーフやルーが音を出してつないでいる状態だ。
セットリストはキャリアを総括するベストヒットで、まさにフェス向き。『Little Fury Things』~『Out There』~『Feel The Pain』と、まさに鉄壁の流れだ。『Just Like Heaven』では、ルーがデスヴォイスを担っていた。
再結成ダイナソーが最初に来日したのは、2005年フジロックのとき。ワタシもその場にいたが、奇しくも2日目ホワイトステージトリ前という、今回と全く同じエントリーだった。そのときは再結成が永続的に続くかどうかわからず、次はないかもと思いながら観た。
それから17年が経過しても、ダイナソーは健在だ。Jはソロと並行してダイナソーを続けるようだし、新譜もコンスタントにリリースしているので、また近い将来日本に来てくれるかもしれない。
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