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チャーリーとチョコレート工場(2005年)

チャーリーとチョコレート工場

両親や祖父母と暮らす、チャーリー・バケット。家は狭く、4人の祖父母は寝たきり、父親は歯磨き粉工場での仕事をリストラされ、母親は家事と介護に手一杯で働きに行けない。ぶっちゃけかなり貧しい家庭だが、悲壮感はなく、家族は楽しく暮らしていた。

世界中で売れている、ウィリー・ウォンカ製のチョコレート。その製法は極秘とされていたが、ウォンカは販売するチョコの中に5枚だけゴールデンチケットを入れ、引き当てた子供には工場見学の特典、そしてひとりだけに素晴らしい権利を与えるとした。チャーリーはそのうち1枚を引き当て、途端に元気になった祖父ジョー、そしてほか4人の子供たちと保護者と共に、工場に招待される。

まるっきり非現実的な世界というわけでもなく、東京やニューヨークといった世界各地の実在の都市も散見される。しかし、チョコレート工場に入ってからは、小柄な種族のウンパ・ルンパが従業員としてチョコ製造に携わる、風変わりでファンタジックな、そしてダークな世界観に引き込まれる。欲を出した子供たちはひとりずつ脱落し、最後まで残ったのがチャーリーだった。チャーリーは権利を受けるための条件を断り、ウォンカは困惑する。

児童文学を原作とする映画になり、が監督。チョコレート工場内の世界は、この人らしさが発揮されている。ウォンカは、チャーリーの母はと、バートン作品にはお馴染みの顔ぶれ。ウォンカの父は、クリストファー・リーだった。

工場に招待される5人の子供たちのひとりに、ヴェルーカ・ソルトという名のわがままな女の子がいる。ワタシの知るヴェルーカ・ソルトは、90年代から活動している女性ヴォーカルのオルタナティヴロックバンドだ。もしやと思い調べたら、原作からバンド名が名づけられたとのことだ。

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