名探偵コナン 純黒の悪夢（2016年）

警察庁に謎の女が侵入し、機密情報を閲覧。公安の風見に気づかれて逃走する女を、風見の上司である安室とFBIの赤井が追跡する。女は車ごと橋から転落してしまうが、なんとか逃げのびる。しかし、たまたま見てしまった水族館の光によって苦しみ出し、気を失ってしまう。

翌日、コナンたち一行は水族館を訪れるが、記憶喪失の女と知り合う。少年探偵団の面々と触れ合ううち、ダーツの的中率や身体能力の高さから、灰原哀は彼女が組織のナンバー2のラムではないかと疑う。一方、組織のジンやウォッカたちは、世界各地のノック（組織への潜入スパイ）を次々に殺害。ベルモットは、女に接触しようとしていた。

『名探偵コナン』の、劇場版第20作目。黒の組織との対決をメインにし、安室と赤井が同時に登場。公安とFBI、そしてかつては共に組織に潜入していたという、非常に複雑な関係のふたりになる（赤井は正体がバレて死を偽装し離脱、安室は現在も潜入中）。共に、コナンとは知った関係だ。

FBIは日本警察には知らせず独自に組織を追っていて、公安もその活動内容を警察庁内にはオープンにしていない。ふたりはそれぞれのミッションのもと時には格闘し、時には協力もする。一時は、安室と、キールことCIAの水無怜奈にもジンたちから疑いがかかるが、間接的にふたりを助けたのは赤井だった。

謎の女は組織の構成員で、公安に潜入しノックのリストを奪取していた。回想シーンではベルモットに粛清されかけるも、組織ナンバー2のラム（変声した音声のみにて登場）に能力を見込まれ、今回の任務に就くことに。しかし、記憶を失ってからはコナンや探偵団たちと親しくなるうち、クライマックスでは彼らを助けようとする。コードネームは、キュラソーだった。

今回のゲスト声優はそのキュラソーで、天海祐希。うーん、キャラクターの設定こそ彼女にぴったりだが、声の演技の方はお世辞にも上手いとは言えなかったなあ。