名探偵コナン 世紀末の魔術師(1999年)
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最終更新日:2025/04/28
名探偵コナン
鈴木財閥の遺産の中から、ロマノフ王朝のインペリアル・イースター・エッグが見つかり、大阪で展示されることに。そこへ、怪盗キッドからエッグを盗むという予告状が届く。コナンは、警察の要請を受けた毛利小五郎にくっついて大阪に行き、服部平次と合流する。
キッドは街中を停電にしてエッグを盗み出すが、何者かに右目(片眼鏡)を狙撃されてしまう。コナンはエッグを取り戻し、負傷していたキッドの鳩を保護。エッグは鈴木財閥の船で東京に輸送されるが、船内で一連を取材で撮影していた映像作家の男が、右目を撃たれ殺害されてしまう。
『名探偵コナン』の、劇場版第3作目になる。舞台は、大阪から豪華客船を経て、最終的には横須賀の古城へと至る。初期の作品ということもあってか、毛利蘭はコナンが工藤新一では?という疑惑を抱く場面が散りばめられている。コナンの正体を知る人物のうち、平次は序盤のみの登場。キッドは、序盤のほかエピローグにも登場する。灰原哀は、本作が劇場版初登場だそうだ。
犯人特定の謎解きは、中盤からいくつかの手がかりが散りばめられていて、推理サスペンスの描写がされている。終盤の舞台となる古城は、建造されたのは20世紀前半頃だが、内部はハイテク化されていてさまざまな仕掛けがあり、密閉空間における冒険アクションの側面も見せている。
声優陣で気になったのが、白鳥刑事の塩沢兼人(現在は井上和彦)や、ゲストキャラのうち、エッグの相続人香坂夏美を篠原恵美、ロマノフ王朝研究家の浦思青蘭を藤田淑子。3人とも現在は亡くなられていて、時の流れを感じてしまう。毛利小五郎も、現在の子安武人ではなく初代の神谷明だった。
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