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頭脳警察トークイベント(2)

公開日: : 最終更新日:2023/07/09 頭脳警察/PANTA ,

頭脳警察

はやはり雄弁だった。一方の石塚は物静かで、穏やかな表情。ライヴでの激しいパーカッションさばきからは、とても想像がつかないくらい。そしてトークの方は、興味深いエピソードが次々に飛び出した。

【石塚を欠いた時期】
『誕生』~『仮面劇のヒーローを告訴しろ』の頃がそうだが、石塚はなるべくの話題を耳にしないようにしていたとか。これらの作品も、リリースされてから数ヵ月後に知ったのだそう。PANTAは実質的に自分のソロだったと言い、なんで自分の名義じゃなくて頭脳警察だったんだろうねと苦笑いしていた。

【曲は聴いた人のモノ】
当時の状況を知らない今の若いファンが、(特に)ファーストやセカンドを聴いても、演る側が意図していた曲が持つ意味が正しく伝わらないのでは、というフリに対してPANTAが答えたことば。おしつけはしたくないという、PANTAの優しさ(そして強さ)が感じられた。

【新作をレコーディング?】
8月にスタジオに入り、新作をやるのだとか。ただ司会の広瀬陽一によれば、今まで何度こうした空手形を切ったことか、というツッコミが。ま、ハナシ半分で待ちましょう(笑)。

【交流】
井上陽水とモップス(鈴木ヒロミツがリーダー&ヴォーカルを務めていたバンド)と一緒に東北ツアーをしたことがあるとか、矢沢永吉が楽屋に訪れてきていきなり熱く語りかけてきたとか、頭脳警察結成以前に山口富士夫(ダイナマイツ)と組むことを計画していたとか。

【未発表曲】
「いっぱいある」とPANTA。ライヴで即興で歌った曲がいくらでもあるのだが、歌った当人も覚えていないのだとか。隠し録りしている人がいたら、音源を提供してほしいと言っていた(笑)。

トークは約30分で終了し、続いてサイン会となった。サインしてもらえるのはCDジャケット1枚と決められていた。どれか1枚となるとやっぱりコレということで、ワタシが手にしたのはファーストの紙ジャケ。今回の再発ではファーストのアナログ盤も出ていて、それを手にしている人も多かった。そしていよいよワタシの番。まずはPANTAが、ジャケットの左上にサラサラっとサイン。そして横の石塚に手渡し、ワタシと握手。石塚は右下にサインをし、握手をしてワタシに返してくれた。何か話しかけてもよかったのだが、ワタシが考えることは2人が返答に困りそうなことばかりだったので、結局「ありがとうございます」と言っただけだった。

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