*

Cocco、絵本『南の島の星の砂』を出版

公開日: : 最終更新日:2023/03/04 トピック

南の島の星の砂

昨年4月で、アーティストとしての活動を休止した。9月にはCDとDVDでそれぞれベスト盤がリリースされたものの、以降音沙汰はなくなった。本人が活動休止しているのだから当然といえば当然なのだが、しかし、それから1年後の今年9月、突如彼女に関するニュースが飛び込んで来た。『南の島の星の砂』という本を出版したのだ。

Coccoは沖縄の出身だから、「南の島」イコール沖縄のどこかの島、と見なすのが妥当かもしれない。「星の砂」も、世界中で西表島かもしくは竹富島でしかとれないと言われている。だけどこの絵本に描かれているのは、実在するどこか特定の島というより、沖縄の島々をモデルにしつつも、自分の中にある心のとしての架空の島=オキナワ、を描いているように見える。

ワタシはこの絵本と一緒に、Coccoを特集した雑誌「Switch」を買った。昨年4月に出版されて絶版扱いだったのが、絵本の発売に合わせて復刊したようだ。ここにはCocco本人はもちろん、沖縄や彼女が旅行した海外の国々の風景などが、写真として収められている。そして、彼女のインタビューも。沖縄のこと、自分の家族のこと、アーティストとしての自分、ファンに対する想い、そしてなぜ活動中止するに至ったか、などについて、切々と語っていた。アレはキライ、コレはキライで、そんなあれこれごちゃごちゃ考えずに、もっと楽に生きればいいのにと、読んでいて歯がゆくもなる。まあ、そうした感受性の強いところが彼女の魅力のひとつでもあるのだけど。

彼女が活動休止をしたのは、歌いたい曲が自分の中に次々に浮かんできてしまって、コントロールができなくなってしまったから(イコール”嘘”と彼女自身は言う)、だそうだ。これを読んで、ワタシは少し安心した。もう歌えなくなったからとか、あるいは歌い尽くしてしまったから、という理由ではなかったからだ。となれば、たとえ何年先になろうとも、彼女はアーティストとして帰って来てくれるはずだ。

現在、『南の島の星の砂』の原画展が行われている。沖縄から大阪を経由して、今週末からは東京でも開催される予定だ。

関連記事

Cocco、5年ぶりに活動再開

2001年4月に活動停止を表明していたCoccoが、約5年ぶりに活動を再開する。まずは2月に

記事を読む

Cocco『ポロメリア』

Coccoが2010年に書き下ろした小説『ポロメリア』を読んだ。 沖縄の中学一年生の少

記事を読む

Cocco、ライヴハウスツアーを敢行

夏場から活動が本格化し、8月には新譜『エメラルド』をリリースしたCocco。その夏場は各地の

記事を読む

Cocco、USTREAM生中継

夏になり、Coccoの動きが活発になってきた。7月から各地の夏フェスに出演していて、先週11

記事を読む

Coccoあれこれ

まずは、昨夜のUSTREAM。冒頭で台所に立つCoccoがUSTREAMの設定について補足。

記事を読む

  • 全て開く | 全て閉じる
PAGE TOP ↑