*

オアシス(Oasis)、7回目の単独来日

公開日: : 最終更新日:2022/11/23 Oasis ,

Oasis『Whatever』

ベック来日とかぶるように、オアシスが来日中である。公演は29日までになっていて、ワタシは28日に幕張メッセまで行く予定である。

今回のツアーは、昨年秋にリリースされた新作『Dig Out Your Sou;』にリンクする。まず大きな動きとしては、前回ツアー時のドラマーを務めたザック・スターキーがバンドを離れたこと。もともとフーのツアードラマーをはじめあちこち引く手あまたで、オアシスに100パーセント専念しろという方が難しく、こういうことになったのはある意味時間の問題だったかもしれない。

そして、新作の作風にも大きな変化が見られる。これまでサウンドの軸になっていたはずのノエルのギターのリフが影を潜め、キーボード主体のサイケデリックな仕上がりになっている(CDジャケットも、サイケを連想させる)。ファーストシングル『The Shock Of The Lightning』を始め合唱できるわかりやすいメロディやフレーズも少なくなっている。正直に言って、聴いた当初はかなり面食らった。がしかし、何度も繰り返し聴くうちにだんだん慣れてきて、これが今のオアシスなんだろうなと思うようになった。ただライヴでは、ギターを主体にしたアレンジになっているそうだ。

ここ数年のオアシスを見ていると、ある意味ストーンズ化しているのだと感じている。ノエルはバンドを解散ではなく延命させる方に気があるようだし、その中で如何にメンバーを維持し音楽性を確保するのか、というスタンスのように思える。ストーンズだって、名盤とされる作品があればそうでもない作品もあり、数としてはむしろ後者の方が多いはず。いくら新作を出しても、結局『Rock N’ Roll Star』や『Don’t Look Back In Anger』を求められる宿命をオアシスは背負ってしまっているし、バンドもそれに向き合うことを選んだのだと思う。

ここ何回かの来日公演では、東京会場は代々木競技場になることが多かった。今回はメッセのオールスタンディングである。先の札幌公演からは、『Whatever』がセットリストに加わったとも聞いている(ちょうどCMでも流れてるし)。

関連記事

オアシス、ニュースステーション出演

先週、MTV関連のイベントに出演するためにオアシスが来日していた。来日時の様子はソニーミュー

記事を読む

オアシス(Oasis)の客層

昨日のオアシスのライヴ、客の年齢層は決して低くはなかったような気がしている。まあ、全ての客を

記事を読む

オアシス(Oasis)『Don’t Believe The Truth』を聴いた

オアシスの新譜を聴いた。個人的意見としては、かなり「微妙」だ。これまでオアシスの作品を聴いて

記事を読む

Another Side Of MTV The Super Dry Live

昨年4月、エアロスミスがプロモーション来日を果たし、Zepp Tokyoでシークレットライヴ

記事を読む

オアシス(Oasis)『Lord Don’t Slow Me Down』試写会開催

去年の11月、オアシスのノエル・ギャラガーが来日していた。目的はふたつあって、ひとつはベスト

記事を読む

  • 全て開く | 全て閉じる
PAGE TOP ↑