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機動戦士ガンダム 第08MS小隊

公開日: : 最終更新日:2022/03/03 宇宙世紀

機動戦士ガンダム 第08MS小隊

地球連邦軍のシロー・アマダ少尉は、東南アジアの第08MS小隊長に配属される。地球に向かう途中でジオンの小隊と交戦中の味方を助けるため、ボールで出撃。しかしジオンのパイロットともども遭難してしまい、互いに協力して危機を脱する。そのパイロットは、アイナ・サハリンと名乗った。

小隊の面々は古参にしてクセ者ばかりで、誰も死なせないと豪語するシローは失笑される。しかし、その実直な姿勢は次第にメンバーに浸透し、チームは結束を強めていく。一方、ジオンは、アイナの兄で技術士官ギニアス指示のもと、連邦軍の本拠地ジャブロー攻略用のモビルアーマー「アサプラス」を開発していた。

ファースト・ガンダムと世界観を同じくしたスピンオフ作品で、OVAとして1996年から1997年にかけて発表された。劇中「星1号作戦」などのキーワードがキャラクターから語られていることから、1年戦争終盤の地上戦だったのではと思われる。モビルスーツはタイプが量産されていて、シローのほか部下のカレンやサンダースも搭乗。ジオンはグフタイプが量産されている。

シローと部下とのやりとりは、宇宙世紀というより現代劇だ。彼の青臭さには観ている方が恥ずかしくなるが、部下に認められていくさまには共感できる。また、シローとアイナが相思相愛という、敵味方に別れての恋愛模様は、ガンダムシリーズではあまり例がなく、チャレンジしているなと思う。

中盤まではゆるめの雰囲気だったが、終盤でアサプラスと08MS小隊との攻防にて急激にハードな展開になる。そしてラストは、ハッピーエンドか否かの見方が分かれる結果に。シローとアイナが共に爆発に巻き込まれ、エンドロールの後に片足を失ったシローがアイナと共に生きることを誓って終わるのだから。

後日談の『ラスト・リゾート』では、一年戦争終結から数年後、シローとアイナが一緒に暮らしていることが明らかになったところで終了している。

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