ディープ・パープル(Deep Purple)『Machine Head 25th Anniversary Edition』
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最終更新日:2024/07/16
Deep Purple ディープ・パープル, ローリング・ストーンズ
ディープ・パープルの代表作、『Machine Head』。オリジナルは1972年発売だが、25周年記念盤2枚組が1997年に発売され、入手していた(今年はスーパー・デラックス・エディションが発売されている)。
ディスク1は97年リミックス、ディスク2はリマスターになっている(ざっくりで、リミックスは再構成、リマスターは音質向上)。前2作『In Rock』『Fireball』のように、アウトテイクはほとんど存在しないそうだ。クレジットはパープルの5人全員の名義になっているが、実際はリッチーが6曲、ロジャー・グローヴァーが2曲とのこと。
『In Rock』では、リッチー・ブラックモアのギターとジョン・ロードのキーボードがまだ拮抗しているが、本作ではギターが前面に出ていて、結果それは成功している。オリジナルは7曲だが、本作では『When A Blind Man Cries』がラストに追加。当時はシングル『Smoke On The Water』のカップリングで、リッチー脱退後からライヴで演奏されるようになったとのことだ。
ブックレットにはロジャーによる長文の寄稿があり、レコーディングとその周辺の模様が詳細に語られている。バンドは英国の重税を逃れるためにスイスのモントルーに移り、ローリング・ストーンズから借りたモービル・スタジオで制作しようとしていた。当初は、ライヴとスタジオ録音の2枚組という構想だったそうだ。
ホテルのカジノ内ステージでフランク・ザッパのライヴがあったが、客が火炎物を天井に投げ込み、ビル一帯が火事になってしまった。翌日になっても火事は収まらず、近くの湖に煙が立ち込めていた。これが、『Smoke On The Water』のアイディアになった。歌詞対訳を読むと、このときの出来事がまんま歌われている。
『Highway Star』のイントロがかかった瞬間に感じるワクワク感は、時空に依らずいつ聴いても湧き上がってくる。『Lazy』は、この時期のライヴでの定番ナンバー。『Pictures Of Home』のカッコよさも、冴え渡っている。そして、なんと言っても『Smoke On The Water』だ。シンプルにして圧倒的なイントロは、永遠不滅だ。
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