インヘイラー(Inhaler)@サマソニ’23
公開日:
:
Summer Sonic 2023 サマソニ
去年のサマソニにもエントリーされていたが、キャンセルになっていたインヘイラー。個人的にも、観るのを楽しみにしていたバンドだ。
メンバー配置は、後方中央にドラムのライアン、その向かって左がサポートのキーボード、前方向かって右にベースのロバート、左にギターのジョシュ、そして中央にギター&ヴォーカルのイライジャ。ロバートとイライジャは、なんと革ジャン姿だ。
ボノの息子という、どうしようもない宿命を背負っているイライジャ。風貌こそ若い頃のボノに似てはいるが、声質や歌い方はそこまででもない。ヴォーカルに徹するわけでもなく、全曲で自らギターを弾きながら歌っていた。ジョシュとのコンビネーションも上々で、2本のギターを絡ませつつ、ゴリゴリになりすぎない聴きやすさに仕上がっている。
長身のロバートは、ベースをかなり低い位置に構えて打ち下ろすように弾いていた。ライアンのプレイぶりはドラムセット越しでよく見えなかったが、リズムキープはされていたと思う。ステージ両サイドのスクリーンは常にモノクロで、イライジャを中心にしつつ各メンバーを捉えていた。
イライジャはMCも担い、また日本に来れたことを嬉しく思っていたようだった。オーディエンスのひとりがハッピーバースデイと言っていたが、後で調べてみると3日前の17日にイライジャは24歳になったばかりだった。
演奏力の高さと、気負いも空回りもしない落ち着きぶり。若さと勢いというよりは、既に相応のキャリアを積んだかのような堂々たる佇まいだった。今回のライヴも期待以上だったが、今後益々の発展と進化が期待できるバンドだ。
関連記事
-
-
トゥー・ドア・シネマ・クラブ(Two Door Cinema Club)@サマソニ’23
過去3度観ているが、2009年ブリティッシュ・アンセムズ、2010サマソニ、2011年サマソ
-
-
コーネリアス(Cornelius)@サマソニ’23
観るのは、去年のフジロック、ホワイトステージ以来。ただ今年は、先月に新譜『夢中夢 -DREA
-
-
w.o.d.@サマソニ’23
ドラム、ベース、ギター&ヴォーカルの、日本人スリーピースバンド。音合わせを自分たちでやってい
-
-
サマソニ2023(Summer Sonic)を振り返る (1) – 会場など
昨年に続き、東京会場に2日間参加した。 【アフター(ウィズ)コロナでの開催】 マスク
-
-
YOASOBI@サマソニ’23
ブラー終了後に移動してマウンテンステージに駆けつけ、観れたのはラスト25分程度。マウンテンス
- PREV
- FLO@サマソニ'23
- NEXT
- リアム・ギャラガー(Liam Gallagher)@サマソニ’23