ケイシー・マスグレイヴス（Kacey Musgraves）＠サマソニ2022

客入りは決して芳しくはなかったが、素晴らしいライヴだった。女性実力派シンガーといった佇まいで、個人的に今までサマソニで観てきたアーティストにはない新鮮さを味わえた。

セットチェンジが10分ほどずれ込み、まずはバンドだけで演奏がスタート。ドラム、ギター3人、キーボード3人と、大所帯にしてかなり変則的な編成だ。最後にケイシーその人が登場。あずき色に見えるドレスを身につけ、ウエストがかなり絞られていた。

シンガーとしての表現力に優れているだけでなく、大半の曲で自らもアコースティックギターを弾いていた。透き通った声とバックの演奏、コーラスは、都会派ポップスのように感じられた。日本語を交えたMCも豊富で、カメラに向かってどアップにしながら歌う茶目っ気も見せていた。

基本ベースレスで、キーボードのひとりがベース音を出したり、曲によってベースを弾いたりしていた。ギタリスト3人体制と書いたが、つまりケイシーも入った4人体制になることもあった。3人のギタリストは、曲によりバンジョーやペダルスティールなどを駆使。バンドの演奏力の高さも素晴らしい。

終盤ではテープが飛んだりバルーンがフロアに投げ込まれる演出もあった。ケイシーとキーボードひとりでの弾き語り曲もあって、彼女の呼びかけに応えてワタシたちは携帯のライトをつけた。

ケイシーは、明日が誕生日とのことだ。