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テイラー・スウィフト(Taylor Swift)THE ERAS TOUR@東京ドーム3日目

公開日: : 最終更新日:2024/02/11 Taylor Swift

テイラー・スウィフト(Taylor Swift)THE ERAS TOUR@東京ドーム3日目

去年、映画館でライヴ映像を観ていて内容はほとんど知っていたが、ナマで体感する迫力はやはりケタ違いだった。3時間15分、全45曲という、とてつもないヴォリューム。まだ2月だが、今年この後観るライヴのうち、この日のライヴに及ぶアーティストなどあるだろうかと思わされた。

開演予定の10分前、ステージ右後方の客席がどよめいた。ダンサーやバンドメンバーが、バックステージから出て歩いているのが見えたからだ。テイラーは、大きな箱に入って移動しているようだった。そして2分40秒くらい前からスクリーンでカウントダウンが始まり、ゼロになったと同時に場内が暗転した。

ステージ中央のセットから、ダンサーと共にテイラー登場。今回のライヴは、ファーストアルバムを除く10枚のアルバムを「ERA」、すなわち「時代」として表現する構成だ。

ワタシの座席はライト側1階外野席で、花道やステージを真横から見るアングルだが、ステージとの距離感は割と近かった。バンドはステージ両サイドに配置されているが、ワタシのいる側はキーボード2人とコーラス3人の方だった。反対側のドラムやギター2人、ベースの方はまるで見えなかった(笑)。

テイラーは、優秀なスタッフにバックアップされているとは思うが、世界中をまわってスタジアムでライヴをおこなうことにストレスやプレッシャーはないのだろうかと思うこともある。そして、4日連続の3公演目というのは、中だるみになってもおかしくないところだが、プロフェッショナルの彼女にもちろんそんなことはなく、全力のパフォーマンスだった。MCも豊富で、時折日本語を交えてくれた。

入場時にリストバンドを渡されていたが、これがライヴの演出にかなり有効だった。赤や青、緑、紫、黄色など、曲にシンクロするかのように閃光した。リストバンド側の機能とすれば、かなり優れている。アリーナもスタンド席も一斉に同じ色に染まるのは、そしてその光景をバックに歌うテイラーは、壮観だった。

それにしても、何度クライマックスを迎えたことだろう。『Fearless』パートでの『You Belong With Me』『Love Story』での大合唱、『evermore』パートでは静かな曲をピアノ弾き語りで歌い終えた後に場内がどよめき、そのリアクションにテイラーが驚いたように見えた。『reputation』パートではテイラーと女性ダンサーがワンレッガーのレオタード姿で激しく踊り、『Speak Now』パートでは一転してギターを弾きながら『Long Live』を切々と歌った。

パートが変わるたびに彼女は衣装替えをしていて、その間はバンド演奏や映像でつなぐのだが、どれも2分程度におさめ、間延びはしなかった。これも、ライヴを素晴らしいものにした一因だと思う。去年観たライヴではセットチェンジは編集でカットされていたので、少しだけ不安だった。

『Red』パートは、『22』のときにワタシがいるステージ向かって右端に来て歌ってくれて、テンションが上がった。終盤で彼女は花道の先端に足を進め、メガネをかけた女の子に自分がかぶっていた帽子を被せていた。続けざまにヒット曲『We Are Never Ever Getting Back Together』を畳み掛け、この日何度目かの大合唱に。更にはアコギ弾き語りで『All Too Well』を10分バージョンで歌いあげた。

『folklore』パートでは、木造り小屋のセットをちゃんと日本に持ってきてくれたのが嬉しかった。『the 1』を屋根の上に寝そべって歌い、続く『betty』で屋根から降りるときに躓いてしまい、少しどきっとした。『1989』パートの『Shake It Off』『Bad Blood』は、もはや無双状態だ。

ツアー中セットリストは基本的に固定だが、唯一日替わりになるテイラーひとりだけのパートがあった。この日は、ギターで『Super Man』、ピアノで『The Outside』を歌った。後者は、今回の構成に入っていないファーストアルバムの曲で、やってくれるとすればここだと思っていたので嬉しかった。この後、彼女は飛び込むようにして花道の下に消え、花道には彼女が水中を泳ぐ映像になった。

最後のパートが、最新作『Midnights』だ。テイラーは中盤でスパンコールの水着チックなレオタード姿になり、セクシー度がMAXになった。ダンサーも全員花道に出てきて、彼女を囲むようにして踊った。必死で数えたが、たぶん15人いたと思う。ラストの『Karma』では、ドラムとキーボード以外のバンドメンバーも花道に集結。紙吹雪が舞う中、テイラーは笑いながらステージを後にした。

セットリスト
【Lover】
1. Miss Americana and The Heartbreak Prince
2. Cruel Summer
3. The Man
4. You Need To Calm Down
5. Lover
6. The Archer
【Fearless】
7. Fearless
8. You Belong With Me
9. Love Story
【evermore】
10. 'tis the damn season
11. willow
12. marjorie
13. champagne problems
14. tolerate it
【reputation】
15. Ready For It?
16. Delicate
17. Don't Blame Me
18. Look What You Made Me Do
【Speak Now】
19. Enchanted
20. Long Live
【Red】
21. 22
22. We Are Never Ever Getting Back Together
23. I Knew You Were Trouble
24. All Too Well (10-Minute Version)
【folklore】
25. the 1
26. betty
27. the last great american dynasty
28. august
29. illicit affairs
30. my tears ricochet
31. cardigan
【1989】
32. Style
33. Blank Space
34. Shake It Off
35. Wildest Dreams
36. Bad Blood
【Surprise Songs】
37. Super Man
38. The Outside
【Midnights】
39. Lavender Haze
40. Anti-Hero
41. Midnight Rain
42. Vigilante Shit
43. Bejeweled
44. Mastermind
45. Karma

ライヴを観る前、ワタシはある仮説を立てていた。歌・演奏・フィジカルの3つの要素を高いレベルでやってのけるライヴパフォーマーは、ワタシが知る限りではだけだった。そして、プリンス以降でそれをやっているのは、テイラー・スウィフトだけではないかと。

そして観終わった今、仮説は立証され、確信に変わった。

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