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ブラックパンサー(ネタバレあり)

公開日: : 最終更新日:2023/02/13 ブラックパンサー

ブラックパンサー(ネタバレあり)

アフリカのワカンダ国は宇宙から降ってきた希少金属「ヴィヴラニウム」を元に文明を発達させる一方、外部の国とは接触を控えてきた。先王の死により跡を継いで王となったティ・チャラは、の博物館からヴィヴラニウムがクロウ一味によって強奪され、韓国で取引されることを知って向かうが、強奪者の捕獲に失敗。一方、クロウも協力者と思われていたエリックに殺害される。ワカンダに向かったエリックには、出生の秘密があった。

・シネマティック・ユニバースの1作で、劇中の時間軸では『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』の後を受けている。ティ・チャラの父である先王の死はここで描かれているし、本作に先駆けてブラックパンサーも登場している。一方、ストーリーとしては昨年公開された『マイティ・ソー バトルロイヤル』似通ったものがある。共に主人公は王で、父の死後、父が隠していた秘密が争いの火種になっている。

キャストは、ワタシが観てわかったのはCIAのロス役のマーティン・フリーマンくらい。観終わった後でいろいろ調べてみる。主人公ティ・チャラはチャドウィック・ボーズマン(『42』」『ジェームズ・ブラウン』の主人公)。エリックはマイケル・B・ジョーダン(『クリード チャンプを継ぐ男』の主人公クリード)、ティ・チャラのよき理解者ズリがフォレスト・ウィテカー(『クライング・ゲーム』『ローグ・ワン』)。クロウはアンディ・サーキスで、素顔で出演している(笑)。

チャドウィック・ボーズマンは、知的で品があって穏やかな表情をしている。マイケル・B・ジョーダンは対象的にギラギラした目つきで、好戦的な雰囲気が漂う。共に身体能力に恵まれていて、クライマックスでのブラックパンサー同士の戦いも(スーツアクターによるアクションも含まれていると思うが)見応えがある。2人とも既に主演をこなしているが、これから先も伸びていく可能性を秘めていると思い、今後が楽しみだ。

黒人ヒーローが主人公であること、元カノのスパイ、王に仕える近衛兵、高度な科学技術を司る妹など、ティ・チャラを支える面々の多くが女性でであることなど、これらをハリウッドのエンターテイメント映画で描いたことは画期的とされている。ワカンダを文明国としているのは確かに画期的だが、アフリカの描き方がこれで正しいのかどうかは、ちょっとわからない。

マーベル・シネマティック・ユニバースとの連携だが、希少金属ヴィヴラニウムは、キャプテン・アメリカの盾の原料になっている。作ったのはトニー・スタークの父ハワードだが、ワカンダに出入りしたというよりは裏のルートを駆使して入手したのではないか。また、お約束のエンドロール後のシーンでは、あのキャラクターがワカンダにいたことが明らかになる。そして毎回カメオ出演しているスタン・リーだが、今回はとてもわかりやすい(笑)。

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