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アステロイド・シティ(少しネタバレ)

アステロイド・シティ

1955年。工事が中断し作りかけの高速道路が残置され、小さなモーテルくらいしかない砂漠の街、アステロイド・シティ。隕石落下跡のクレーターがあることから、観光地になっている。化学賞で表彰される5人の子供たちとその家族が、この街にやってくる。

妻が亡くなったことを子供に言い出せずにいるカメラマンの父、シングルマザーの女優など、子供たちの家族はそれぞれに事情を抱えている。そして授賞式となるが、式の最中に宇宙人が飛来する。軍によって街は封鎖され、人々は街から出られなくなってしまう。

1回観ただけでは、理解するのが難しい作品だ。アステロイド・シティの物語は実は劇中劇で、キャラクターたちはすべて演者になる。時折、紳士がフレーム外から劇を紹介するショットがあり、更には劇の舞台裏となるショットもある。

アステロイド・シティの空の色は、エメラルドグリーンに近い。街並みにも、どことなく作り物っぽさが残っている。状況も、そして各キャラクターの言動や行動も、なんだか奇妙だ。ただ、これらはアイロニカルにはなっておらず、風変わりな世界として成立している。

キャストは、カメラマンの男をジェイソン・シュワルツマン、女優を、カメラマンの義父を、科学者を。ほかにも、マット・ディロンやが出演していて、かなり豪華だ。

カメラマンの亡き妻を、。舞台の休憩中にカメラマンを演じるジェイソン・シュワルツマンと鉢合わせし、自分の演技がカットされたことについてことばを交わす。そして、宇宙人役がジェフ・ゴールドブラムだった。顔が見えないので、クレジットを見ないとわからない状態だった。

課外学習で児童を引率してアステロイド・シティに来た女教師は、マヤ・ホークという人。結構目立っていた人なので、調べたらの長女だった。

監督はウェス・アンダーソン。ワタシがこの人の映画を観るのは今回がはじめてで、なんともエキセントリックな作品を作る人だなと思う。原案にはロマン・コッポラの名前があり、もしやと思い調べてみた。父が、妹がソフィア・コッポラで、ウェス・アンダーソンとのコラボレートが多い人だそうだ。

エンドロールに流れる曲は、ジャーヴィス・コッカーが歌っていた。あまりにも低い声で、クレジットを見なければジャーヴィスとは気づけなかった。

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