*

人間の証明(1977年)

公開日: : 最終更新日:2023/02/12 出演作品 ,

人間の証明(1977年)

赤坂の高層ビルエレベーターの中で、ナイフで胸を刺された黒人青年が倒れ、まもなく死亡。殺人事件として捜査が開始され、手がかりは青年が手にしていた西条八十の詩集と、死ぬ間際に言った「ストウハ」という謎のことばだった。捜査が進む中、青年の名前と素性が徐々に明らかになっていき、またファッションデザイナーとして大きな成功を収めている八杉恭子との接点が見え隠れするようになる。

舞台は東京だけに留まらずニューヨークにまで拡大し、そして最後は西条八十の詩集と青年と犯人とが結びつく地に行き着く。終戦後の混乱が生んだ悲劇が尾を引き、また青年殺害の犯人探しだけでなくいくつものサイドストーリーが同時進行していて、それらがいずれも関わりを持っているという展開も見事だ。

もうひとつの魅力は、豪華すぎるキャスティングである。八杉恭子には岡田茉莉子、黒人青年にはジョー山中、捜査の中心にいる棟居刑事には、八杉恭子の息子に岩城滉一、棟居の同僚にハナ肇、上司に鶴田浩二、といった辺りが主なキャスト。そしてこれだけには留まらず、八杉の夫で大物政治家には三船敏郎、刑事に鈴木瑞穂や峰岸徹、地井武男らの顔も見られ、他にも夏八木勲や長門裕之、竹下景子、坂口良子、大滝秀治などが出演。そして確か、ジョー山中演じる黒人青年の少年時代は、ジョー山中の子供が演じていたと聞いた気がする。

原作は森村誠一のベストセラーであり、この映画だけでなく何度もテレビドラマ化されている。がしかし、映像で「人間の証明」と言ったらやはりこの角川作品、という気がしている。の第2作として公開され(第1作は「犬神家の一族」)、「母さん、僕のあの帽子どうしたでしょうね~」という西条八十の詩は実際かなり流行った。

関連記事

嵐が丘(1988年)

エミリー・ブロンテが書いた小説で、何度も映画化され、舞台化もされている作品。吉田喜重監督によ

記事を読む

野獣死すべし(1980年)

刑事から拳銃を奪って殺害し、更に闇カジノを襲撃した伊達邦彦。かつては戦場カメラマンとして戦地

記事を読む

探偵物語(1983年)

アメリカ留学を控えた女子大生の直美は、中年男性に尾行されていることに気づく。男は探偵の辻山で

記事を読む

蘇える金狼(1979年)

東和油脂の経理部に勤める朝倉哲也は、日中は実直なサラリーマン。しかし、夜は体を鍛え拳銃を操る

記事を読む

狼の紋章(1973年)

博徳学園の教師青鹿晶子は、夜道で少年がチンピラに刺されるのを目撃してしまう。その翌日、自分が

記事を読む

  • 全て開く | 全て閉じる
PAGE TOP ↑