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トゥール(Tool)、18年ぶり単独来日

公開日: : Tool

Tool『Fear Inoculum』

アメリカのヘヴィーロックバンド、トゥールが来日公演を行う。来日は、2013年のオズフェスト以来12年ぶり。単独公演となると、2007年以来18年ぶりになる。

トゥールは、寡作バンドの代表格だ。最新作『Fear Inoculum』は、6年前の2019年リリース。その前の『10,000 Days』は、13年前の2006年リリースだ。収録曲は10分オーバーの長尺が多く、サビも見当たらず、ファンが歌って一体感になるような曲もまずない。

それでいて、上記2作や2001年リリースの『Lateralus』は、いずれも全米1位を獲得している。海の向こうからだと、ヒットするとは思えないスタイルであるにもかかわらず、バカ売れしているように見えてしまう。歌詞はわからないが宗教的な世界観もあるとのことで、独特の要素が融合した上で、アメリカ人に刺さっているのだろうか。

トゥールはこれまで5回来日していて、ワタシはうち2回観ている。2002年単独は日程の都合が合わず、2006年サマソニはもろ被りで迷った末マッシヴ・アタックを選んだ。2013年オズフェストは、トゥールのほかに観たいアーティストが見当たらなかったため、行くことを決断できなかった(1組のためにフェスに行くかどうか悩むのはあるあるだと思う)。以上は、観られなかったライヴだ。

一方の観た方だが、2001年フジロックは不気味で独特の美意識を発する異形のパフォーマンスでオーディエンスに凄まじいインパクトを残し、個人的にも堪能させてもらった。2007年単独は、クラブチッタつまりライヴハウスで観た。前年のコーチェラにヘッドライナーで出演していたので日米格差を痛感しつつも、近くでメンバー4人の挙動をじっくり観させてもらった。

今回は、Kアリーナ横浜公演に足を運ぶ。キャパシティ2万は彼らにとっては最低ラインだと思う一方、日本でそこまでの集客ができるのかという、余計な心配もしてしまう。とにかく、ライヴは楽しみだ。

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