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RCサクセション『SUMMER TOUR ’83 渋谷公会堂 -KING OF LIVE COMPLETE-』

RCサクセション『SUMMER TOUR '83 渋谷公会堂 -KING OF LIVE COMPLETE-』

RCサクセションのライヴ映像を観た。83年6月25日と26日に渋谷公会堂で行われ、アルバム『OK』リリースに先駆けた公演で、RCの絶頂期を記録した映像といえる。

Chaboこと仲井戸麗市のギターイントロで幕を開け、メンバーが入場し演奏に加わる。忌野清志郎は最後に登場し、『ドカドカうるさいR&Rバンド』でスタート。機材はステージ後方に配置され、前方にはかなりのスペースがある。清志郎は歌いながらステージを左右に何度も足を進め、ぴょんぴょん飛び跳ねていた。

5年半前、クラブチッタ30周年イベントでホフ・ディランのワタナベイビーが清志郎役を担っていたことがあった。メイクにせよアクションにせよ、かなり誇張しているものと、そのときは思っていた。がしかし、ここでの清志郎を観る限りでは誇張ではなく、むしろほぼ完コピだったことがわかった。

『SUMMER TOUR』からの『雨あがりの夜空に』と、ヒットチューンを序盤から惜しげもなく披露。そして清志郎のMCが入り、ギターを手にし、と、ここでシフトチェンジ。中盤は、腰を据えて演奏しじっくり聴かせるモードだ。

メンバーは、ベース小林和生、ドラム新井田耕造、キーボードGee2wo。RCおよび清志郎を長年に渡ってサポートした、梅津和時と片山広明のブルーデイ・ホーンズの姿もあった。清志郎に次いで突出しているのは、やはり仲井戸。RC以降はプロデューサーのように全体を俯瞰するポジションにいることが見受けられるが、ここではいちギタリストとして弾きまくっていた。

清志郎は何度か衣装を替え、終盤はギアを入れてアッパーに攻め立てた。アンコールも3度に渡り、『スローバラード』を経て『気持ちE』で締めくくられた。ベイベーは連呼していたが、「イエーって言えー」はなかった。ではお馴染みのフレーズだが、いつ生まれたのだろう。

国内では日本武道館が特別な会場として長く君臨しているが、「ザ・トップテン」などのテレビ番組を生中継していたこともあり、80年代から90年代前半頃は渋谷公会堂も特別な会場だったと思う。BOOWYが突然解散を宣言し、バービーボーイズが解散ライヴを敢行したのも、渋公だった。

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