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ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT(2006年)

公開日: : 最終更新日:2025/01/11 ワイルド・スピード

ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT

アリゾナに住むクルマ好き高校生のショーンは、何度もトラブルを起こして警察沙汰になる。両親は離婚し母と暮らしていたが、父親が暮らす日本に引っ越し、東京の高校に通うことに。同級生のトゥインキーに誘われて夜中に立体駐車場に行き、ドリフトバトルを目の当たりにする。

ドリフトキングのタカシに目をつけられたショーンは、タカシの仲間のハンからクルマを借りて勝負。ドリフト走行の技術を知らないショーンは惨敗し、クルマもボコボコにしてしまう。しかし、ハンはショーンにドリフトの才能があると見込んでテクニックを教える。タカシはバックにヤクザがいるだけのチンピラと、ハンは本心では相手にしていなかった。

シリーズ3作目だが、前2作とはストーリー上直結していない。舞台をアメリカから日本に移すという大胆な試みだが、不自然さはどうにも否めない。ショーンやトゥインキーが通うのはアメリカンスクールではなく、どう見ても普通高校の設定。夜間にハメをはずしている連中の多くは同じ高校に通っていて、ツッコミを入れるというより笑ってしまう。

撮影の多くはアメリカでおこない、スタッフは東京の風景を貯め撮りしていて、編集したそうだ。合成感がほとんど感じられないのは、さすがハリウッドと思わせてくれる。後半で渋谷や新宿の街並みをバックに繰り広げられるカーチェイスは、観ていて爽快だ。

主要キャストは、失礼だがほとんど知らない名前ばかりで、シリーズ以外の作品でもほぼ見かけない。しかし、日本人の俳優・著名人が多数出演しているのを見る楽しみがある。タカシの叔父の組長は千葉真一で、クレジットでは2番目に「SUNNY CHIBA」 として掲載されている。ショーンの父の彼女に真木よう子、学校教師に柴田理恵、タカシの子分に浪岡一喜、熊の刺青の男に小錦、ドリフトの練習を見かける釣り人が土屋圭市だった。

そして、公開時に日本でも話題になったのは、妻夫木聡。ドリフト競争のスターターとしての、わずかな出番だった。妻夫木より出番が多かったのが、クルマのチューニングをするレイコの北川景子。当時はまだ無名で、オーディションで役を勝ち取ったとのこと。そして、中川翔子がゴスロリギャルとして出演していたが、一瞬でしかも横からのアングルだったので、あらかじめ知っていて観ないと、まず気づけない。

ブライアンは全く登場しないが、ラストでショーンに勝負を挑むレーサーとしてヴィン・ディーゼル演じるドミニクが登場。カーチェイスの末亡くなった、ハンの仲間という設定だった。

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