アイ・アム・マザー(2019年)
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最終更新日:2025/06/08
SF
人類が絶滅した後のシェルター内。ドロイドの「マザー」は、冷凍保存された胎児を人工的に出産させ、赤ん坊から育てていた。その成育に応じて食事や教育などをおこない、やがて彼女は成長した少女となる。
マザーは自分によくしてくれてはいるものの、少女はほんとうに自分以外に人間がいないかどうかを考え始める。そして、シェルターの外がほんとうにウィルスに犯されて出られない世界なのか疑問を持ちはじめる。そんなとき、シェルターの外に反応があり、負傷したひとりの大人の女性が倒れているのを彼女は見つける。
女性は、ドロイドが人間を滅亡させたと言ってマザーには激しい拒否反応を起こし、マザーは女性を治療しようとはするが、何か少女に隠していそうな感じだ。少女はマザーを信じるか、女性の方を信じるか葛藤する。そして、タイトルの「アイ・アム・マザー」だが、前半はドロイドを指しているのだが、終盤になるとその意味合いが変わってくる。
キャストは実質的に少女と女性のみで、後者はヒラリー・スワンク。ドロイドは機械的な女性の音声で、ローズ・バーンが声優をこなしている。ドロイドは、CGも使っているとは思うが、実際に作っていると思われる。
オーストラリアの映画だそうで、日本では劇場公開はなく、Netflixでの放映とのこと。しかし、ドロイドやシェルター内のハイテク機器の完成度は高く、リアリティーがある。そして、人類が滅亡した後の世界でロボットが人間を育てるというプロットは、宗教的でもあっていろいろ考えさせられる。シェルターは1箇所とは思えず、世界中で同じようなことがされているのではとも想像できるし、女性との接触を含めてすべてはドロイドのマザーの思惑の範囲内なのではとも思える。
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