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スノーデン(映画・2016年)

スノーデン(映画・2016年)

エドワード・スノーデンは、NSA(国家安全保証局)やCIA(中央情報局)で職務をこなすうち、組織がアメリカ国民だけでなく、世界中の個人情報を監視している事実を知る。映画監督のローラ・ポイトラスに連絡をとり、香港のホテルで落ち合うことに。

ホテルの一室にて、スノーデンは自身が目の当たりにしたことをポイトラスとジャーナリストのグレン・グリーンウォルドに告白。やがて、「ガーディアン」誌のマカスキルも合流。スノーデンは少しでも早くメディアで報道されることを望み、グレンはアメリカ国内のメディア担当と交渉。同日中に、テレビで報道される。

スノーデンの映画については、2014年に『シチズンフォー スノーデンの暴露』が公開されている。こちらはドキュメンタリーで、スノーデンもグレンも本人が出演。ポイトラスはほとんど画面には現れないが、音声や、スノーデンとのメールのやりとりが公開されている。

対して、本作はオリバー・ストーン監督による伝記映画だ。スノーデンはジョセフ・ゴードン=レヴィット、ポイトラスはメリッサ・レオ、グレンはザカリー・クイント(『スター・トレック』のスポック役)、マカスキルはトム・ウィルキンソンが演じている。スノーデンは、CIA入構時にIT技術を磨く講習を受ける。直接師事は受けなかったが、施設内にいる講師と話す機会があり、その人をが演じていた。

ジョセフは、個人的には『インセプション』『ダークナイト・ライジング』『ルーパー』で観ていて、これらではアクティヴな青年のイメージ。対して本作では、知的だが神経質なキャラになりきっている。彼のパートナーであるリンゼイを、。この人は『ダイバージェント』でのショートヘアのイメージがあったので、ぱっと見では気づけなかった。

スノーデンが暴露を決断したのは、自身とリンゼイの生活が監視されていることに気づいたからだった。ポイトラスとグレンが香港で待ち合わせるとき、スノーデンが目印として持っていたのはルービックキューブだった。それは、ハワイのNSA施設からスノーデンが情報を抜き取ったSDカードを隠し持つアイテムにもなっていた。これらの描写は『シチズンフォー』にはなく、事実だとすれば見事な補完だ。

報道の後、宿泊するホテルには報道陣が詰めかける。アメリカ政府は、香港にスノーデンの逮捕を依頼。スノーデンは、報道陣になりすましてホテルを脱出。出国し、やがてロシアに落ち着く。大学の講堂のようなところで、モニター越しにインタビューに応じるスノーデン。後半になり、ジョセフからスノーデン本人に自然にシフトしていた。

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