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から騒ぎ(1993年)

から騒ぎ(1993年)

シェイクスピア作品の映画化で、ケネス・ブラナーが監督・主演を務めている。

中世イタリアのトスカーナ地方。戦地から帰還したドン・ペドロ一団のひとりクローディオは、田園の地を収めるレオナートの娘ヒーローに惚れて求婚。ヒーローもこれを受けるが、ペドロの異母弟ドン・ジョンは、ヒーローに濡れ衣を着せて結婚を破談にしようとする。クローディオの同志ベネディックは、ヒーローの従姉妹ベアトリスと、顔を合わせれば皮肉の応酬。周囲はこの2人をなんとかくっつけようと画策し、ベネディックとベアトリスも互いを意識するようになる。

口コミによる探りあいとテンポのよさは、『スティング』をちょっと思い起こさせる。シェイクスピアの作品はまともに読んだこともなく、映像や演劇も観たことがないのだが、この映画を観る限りでは、劇中に登場する人物たちも役になりきるというよりはキャラクターを演じているのだという姿勢を敢えて出しているように感じる。エンディングはなぜかオールキャストでの歌と踊りになり、ココだけミュージカルっぽくなっている。

実はかなりの豪華キャストで、ベアトリスにはエマ・トンプソン(この時期、プライベートでもケネス・ブラナーと結婚していた)、ドン・ペドロにデンゼル・ワシントン、ドン・ジョンにキアヌ・リーブス(つまりここでは悪役)、ヒーローに濡れ衣を着せた実行犯を捕まえたクセのある役人にマイケル・キートン、といった具合だ。そして(女性だけど)ヒーローは、ケイト・ベッキンセイル。ケイトは、本作が映画デビューだそうだ。

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