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ロック・ギタリスト伝説

ロック・ギタリスト伝説

音楽評論家萩原健太が、23人のロックギタリストについて書いた本を読んだ。

取り上げているのは60年代から80年代のギタリストで、ジミヘン、三大ギタリスト、サンタナ、デュアン・オールマンといった、「いかにも」という人たち。チャック・ベリーやB.B.キングといったレジェンド。など、ギタリストというよりシンガーソングライターのイメージが強い人。などだ。

取り上げるアーティストによって、内容は微妙に異なっている。その人のアンソロジーにとどまる場合もあれば、日本との関連や自らの思い出の披露など。高校の頃、学年には(をコピーする人)が3人、が1人、リッチー・ブラックモアが5人いたという話、笑える。

アーティストによっては、リフやコード進行などのテクニック面にまで言及している。萩原健太は音楽評論家という職業柄、語ること書くことのイメージが強いが、実はギターをガンガンに弾く人でもある。ワタシがそれを知ったのは、BS音盤夜話で自らギターを弾いて解説しているのを見たからで、だからこの本を手にしたとも言える。

楽器関連の本は教本が圧倒的に多く、ギターを弾かないワタシにとってはかなり敷居が高い。柔らかくわかりやすくギターについて語っている本を、ずっと探していた。

文中、萩原自ら認めているが、90年代以降のアーティストは範囲外としている。なので、その辺りの本が今後出てくればなあと思う。トム・モレロやジョン・フルシャンテ、、ジョニー・グリーンウッドなどのテクニックに言及した本も、いずれ出てきてほしい。

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