ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)『クロスファイアー・ハリケーン(Crossfire Hurricane)』
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最終更新日:2024/08/28
The Rolling Stones U2, エアロスミス, ミック・ジャガー, ローリング・ストーンズ
ローリング・ストーンズが結成50周年を機に制作・公開した『クロスファイアー・ハリケーン』を観た。バンドの50年間の歩みを綴った、ドキュメンタリーだ。
50年とは言いながら、映像の大半は60年代と70年代で、80年代以降はほぼスルーしている。バンド結成、デビュー、スターダムにのしあがる、ブライアン・ジョーンズの脱退と死、ミック・テイラー加入、オルタモントの悲劇、ミック・テイラー脱退、ロン・ウッド加入、キースの薬物問題、そしてスタジアムバンドとしての復活、というのが、大まかな流れだ。
ストーンズのドキュメンタリー映像で、ワタシが見ているのは『25×5』というVHS作品がある。89年のワールドツアー時にデビュー25年とリンクして制作された作品だが、現在は廃盤でDVD化もされていない。ミック・ジャガーは、このバージョンアップ版として今回のドキュメンタリーを世に出すことを決めたのだろう。『25×5』は映像の大半が60年代だったが、今回は70年代の映像や写真が増えていて、価値を見い出せるとすればそこだ。
80年代初頭のスタジアムツアーの様子は、映画『Let's Spend The Night Together』の引用で、それがマーティン・スコセッシが監督した2006年の『Shine A Light』につながっていくというラストは、結構いい。
ただ、80年代90年代そして2000年代にも、ちょっとは触れてほしかった。ビル・ワイマンの脱退もあったし、スタジアムツアーも回を重ねる毎に練られていっている。エアロスミスやu2などがスタジアムバンドとして追いかけてくる中、ストーンズは先駆者であると同時にイノヴェーターでもあって、その変遷を短い時間でもいいからまとめてみてよかったと思う。
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