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ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)『Bridges To Babylon Live In Concert』

ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)『Bridges To Babylon Live In Concert』

ローリング・ストーンズが97年から98年に行ったツアーより、97年セントルイス公演を収録した映像を観た。もともとVHS版を持っていたのだが、DVD版を買い直していた。

オープニングは、キース・リチャーズのリフによる『Satisfaction』。ミック・ジャガーら他のメンバーも姿を見せ、早速場内のノリは高潮。このツアーは、同年にリリースしたアルバム『Bridges To Babylon』に伴うもので、序盤はその新譜からの曲が中心となる。このときのツアーには、大きく2つの目玉があった。

まずひとつめが、日替わりで演奏するコーナー。曲はウェブサイトへの投票によって決まり、この日は『Waiting On A Friend』だった。黒人のサックス奏者がゲストとして登場し、原曲ではソニー・ロリンズが吹いていた印象的なアウトロをプレイする。なお、この曲より前にはデイヴ・マシューズがゲストとして登場し、『Wild Horses』をミックとデュエットしていた。

そしてふたつめが、アリーナの真ん中に設置されているセンターステージでの演奏だ。まず、メインステージから「バビロン橋」が伸び、その上をメンバーたちが歩いて移動。ここで演奏されたのが『It’s Only Rock ‘N’ Roll』『Like A Rolling Stone』で、後者はもちろんボブ・ディランの曲。広いスタジアムがまるでライヴハウスのような騒ぎとなり、メンバーも笑みを浮かべながら弾いている。ミックは常に歩きながら歌っていて、全方向のファンに応えようとする。

終盤は、不動のベストヒット攻めに。『Honky Tonk Women』の間奏では、キースがサポートのキーボードににじり寄り、鍵盤をラフに弾いて最後にキックしていて、コレはこのときのツアーの定番パフォーマンスだった。本編ラストは『Jumping Jack Flash』、オーラスは『Brown Sugar』だった。この曲がオーラスというのも珍しく、このツアーの特長のひとつだったと言える。

ワタシはこのときの来日では東京2回のほか、大阪ドームにまで足を伸ばして楽しんだ。この映像を観ると、そのときの興奮が昨日のことのように甦ってくる。

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