あれから10年・・・
英国の音楽雑誌NMEでは、しばしばCDを添付することがあるのだが、3月31号(日本でももう手に入るのかな)では「Kurt's Choice」と題されたCDが添付されている。Kurtとはニルヴァーナのカート・コバーンで、収録アーティストはマッドハニーやメルヴィンズ、バットホール・サーファーズ、イギー・ポップなど。ウェブ上でも、サンプルの試聴が可能だ。
で、なんで今カートなのかと考えたのだが、10年なのだ。カートが猟銃で自殺してから、もう10年が経ったのだ。死体が発見されたのは8日だが、現在では5日が公式な命日になっているそうだ。作品の予期せぬ大ヒットでロックスターに祭り上げられ、その重圧に精神不安定になり、やがて自ら命を絶ったとされているが、真相は藪の中だろう。アーティストの死はいろいろあって、病気や事故といったものから、ドラッグのオーバードーズなどがある。ジョン・レノンのように狂信的なファンに射殺されるという衝撃的な死もあったが、カートの「自らを殺める」という行為はそれに劣らず衝撃的であり、かつとても悲しい気にさせられる。27歳だった。
カートの訃報を聞いたとき、ワタシの年齢はカートよりも下だった。それが、今ではカートの年齢を通り越してしまっている。カートの死は美化されるべきではなく、自殺は「してはいけないこと」だと、10年前も今もワタシは思っている。生き続けるのは必ずしもいいことばかりではないし、苦しいことや辛いことだってたくさんある。だけどそれ以上に、楽しいことだっていっぱいあるはずだ。
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