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PSYCHO-PASS3 サイコパス3

公開日: : PSYCHO-PASS サイコパス

PSYCHO-PASS3 サイコパス3

第2期から5年後。日本政府は鎖国政策を緩和し、移民を受け入れるようになっていた。公安刑事課は監視官の霜月が課長になり、一係で第2期メンバーで残っているのは雛河のみ。執行官にはいずれもクセのある面々が新たに加わり、そして新任監視官として慎導灼と炯・ミハイル・イグナトフが着任した。

灼は、対象者の心理に同化できるメンタルトレースを駆使。炯は、元軍人のロシア系移民だ。2人は親友にして、共に家族を事件によって失っていた。事件の真相を探るべく、2人はコンビで捜査にあたる。執行官たちには当初品定めされていたが、能力と信念によって彼らの信頼を得る。

第2期からは、メンバーもポジションも大きく入れ替わった。霜月は現場からは一線を退いているが、やることとやらないことの取捨選択に長けている彼女には合っている。宜野座そして狡噛は、外務省の捜査官として時折登場。公安が所属する厚生省とは縄張りの交錯が発生することもあるようだ。また、第1期第2期で執行官だった六合塚はフリージャーナリストに転じていて、時折捜査協力として一係と行動を共にする。

最大の異変は、それまでの主人公だった常守朱が何らかの事件により逮捕監禁されていることだ。彼女の登場はわずかで、しかし灼を公安に推薦したのは彼女だった。灼と炯の事件について、何かを掴んでいるのかもと思わせてくれる。

今回の敵は、社会を裏から操っているビフロストと呼ばれる組織で、恐らくシビュラシステムの影響外にある。組織を司るのは、3人のコングレスマン。彼らはゲームをするように、駒であるインスペクターを使って犯罪を引き起こす。公安がビフロストにたどり着くのは終盤で、実は外務省の狡噛たちも追っていた。

灼と炯のコンビは、今の刑事ドラマのバディものを彷彿とさせる。また、1話30分枠が定番のテレビアニメにおいて、1話1時間枠という異例の放送を敢行している。これまで書いてきたキャラクターの成長やポジション変更、新キャラ投入、シビュラシステムを前提としない敵との遭遇など、いろいろな意味でこのシリーズが次のステージに行かんとしていることを感じさせる。ラストは決着がつかずに終わってしまったが、続きは劇場版で、ということのようだ。

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