PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1『罪と罰』

暴走車両が公安局ビルに激突。運転していた夜坂泉は、駆けつけた公安の霜月美佳たちに記憶媒体を渡そうとするが、破損させてしまい、錯乱状態のまま気を失う。霜月は夜坂を確保するが、経済省の要請で彼女の身柄を潜在犯隔離施設「サンクチュアリ」に送還することになる。

霜月、宜野座、六合塚の3人で夜坂をサンクチュアリのある青森送還に同行し、現地で捜査をおこなう。しかし、施設長は霜月たちの捜査を妨害し、六合塚は拘束されてしまう。宜野座は夜坂に保護されていたという少年に出会い、彼の持つ記憶媒体には、夜坂が施設の秘密を告発する映像が格納されていた。

劇中の時間軸としては、『劇場版PSYCHO-PASS サイコパス』の後になる。監視官霜月と執行官宜野座を中心に描き、これまでの主人公だった常守朱は脇に回っている。第2期のときは常守批判ばかりで、自身はほとんど何もしなかった霜月だが、ここでは自ら動き、宜野座にも上手く指示を出している。

この作品は霜月のために作られたと言ってもいいくらいで、彼女が変なキャラクターに収まらず、監視官として機能してくれるようになったのが、観ていて嬉しい。これが、第3期で彼女が課長になり、慎導灼と炯・ミハイル・イグナトフの監視官や執行官たちに、適切な指示を出す姿につながっていく。