ヤイリギター
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最終更新日:2023/10/12
Paul McCartney ポール・マッカートニー
WOWOWに「クエスト 探求者たち」というドキュメンタリー番組がある。毎回ひとりの人材にスポットを当てていて、ワタシも過去に『キン肉マン』の作者ゆでたまごの回や、バルセロナのリオネル・メッシの回を観たことがある。
昨日の放送は、ヤイリギターの社長矢入一男だった。ヤイリギターは岐阜県にある従業員30人ほどのアコースティックギターの工房だが、その名は世界ブランドだそうだ。愛用者として、藤井フミヤやBegin、そしてポール・マッカートニ-などが紹介されていた。Beginは矢入と共同で、「一五一会」というギターを作り上げ、ライヴで使用している。
矢入は現在76歳。木琴制作からギター制作を手がけるようになったが、安価で品質もよくはなかったらしい。矢入はアメリカに渡り、ギブソンなどのギターを知る。その後、Made In Japanの高品質ギターを作ることを決意。高額で入手したギターを、惜しげもなく分解して徹底的に調べ上げたそうだ。
工房の前に一見無造作に積まれている木々は、世界各地から取り寄せたもの。それらを10年は自然乾燥させ、それからやっと制作に使うそうだ。仕上げにも、ギターに音楽を流して聴かせていた。従業員はいずれも職人たちばかり。また、フォークブームがあったときでも矢入は品質と価格を下げて大量生産することをしなかったという。
ギターに賭ける情熱やこだわり、そしてバイタリティーは、とても76歳とは思えない。
こういう人がいることが日本の誇りであると同時に、若い世代はこういう人たちをもっともっとおびやかしていかなくてはならないのだと思う。
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