パブリック・イメージ・リミテッド（P.i.L）のメンバーたち

サマソニ2011に掛けての来日で、パブリック・イメージ・リミテッド（P.i.L）のライヴが、なぜあれほどまでに素晴らしかったのか。それは、ジョン・ライドンの本気モードが中心にあったのは当然だが、ジョンを支えたメンバーたちの力量にもよるのではないだろうか。そこで、メンバーの経歴を調べてみた。

ルー・エドモンズ（ギター）
ダムドのセカンドアルバムの頃のメンバーで、86年から90年までP.i.Lメンバーでもあった。

ブルース・スミス（ドラム）
ポップ・グループやスリッツのドラマーで、86年から88年のP.i.Lメンバー。ビョークやテレンス・トレント・ダービーのバンドにいたことも。

スコット・ファース（ベース）
スティーヴ・ウィンウッド、エルヴィス・コステロ、スパイス・ガールズ（！）とも仕事した、セッションミュージシャン。

P.i.Lは、キース・レヴィンとジャー・ウォブルが脱退してからは、ジョン・ライドンのソロプロジェクトのように思われていた。がしかし、こうして調べてみると、みな素晴らしいキャリアを重ねている。そしてブルースは、今回のポップ・グループ再結成メンバーでもあり、つまり、サマソニ期間中は2日で4ステージをこなしたことになる。

バンドは新作のレコーディングも予定しているらしく、一方でレーベル契約に恵まれない厳しい状況らしい。今年のツアーは、5月から始まっておとといのスタジオコーストで終了しているが、バンドは奇跡的とも言える充実した状態にあると思うので、どこかのレーベルが手を差し伸べてもいいのではないだろうか。