ロック黄金時代 － マイベストバンド

NHK-BS2の「BS熱中夜話」にて、今月3週連続で60年代70年代のロックを特集する。8日深夜に放送された第1回は、テーマが「マイベストバンド」だった。

ゲストコメンテーター4人が、それぞれにベストバンドを挙げまたその魅力を語る。高樹千佳子はピンク・フロイド、Rollyはなんとエンジェル、ムッシュかまやつはキンクス、安西肇はフェイセズを、それぞれ挙げていた。さすがにビートルズやストーンズ、レッド・ツェッペリンといった超大物どころは外してくる。

Rollyがインフルエンザで寝込んでいるときにフロイドにヘッドフォンで聴いたとか、エンジェルのギタリストがフランク・ザッパに『Punky's Whips』という曲の中で実名でコケにされているとか、ムッシュがフェイセズはメンバー間の仲が悪いとか、それなりに面白いエピソードが聴けた。この番組は、スタジオに熱狂的ファン30人をいつも入れているのだが、今回は見事に年齢層が高く、そして挙がってくる名前はジェネシスやステイタス・クォー、ベイ・シティ・ローラーズなどだった。

今や21世紀でしかも最初の10年は終盤に差し掛かっているというのに、いまだに60年代70年代特集をやっているということに、いろいろ考えさせられる。この辺りの年代が番組として作り易いのかなとか、ここに集まっている人たちが紙ジャケやSHM-CDなどのお客さんになっているのかなとか。いや、別に悪い意味ではないんだけど。今夜放送される第2回はギタリスト特集になるそうです。