クリミナル 2人の記憶を持つ男(2016年)
公開日:
:
最終更新日:2025/05/19
スパイ・探偵・刑事 ガル・ガドット, ケビン・コスナー, ゲイリー・オールドマン, ライアン・レイノルズ, ロンドン
CIAエージェントのビルは、任務中にテロ組織に殺害されてしまう。ビルは、核ミサイルを遠隔操作できるハッカー、通称ダッチマンを保護していた。ビルの上司クウェイカーは、ビルの記憶からダッチマンの居場所を探ろうとし、記憶の移植技術を研究しているフランクスに接触する。
移植はまだ研究段階で生死の保証ができないため、凶悪な死刑囚のジェリコが対象者に選ばれる。手術後のジェリコは、自分の記憶にビルの記憶が混在してきて頭痛に悩まされつつ、CIAから脱走。記憶を頼りにビルの自宅へ行き、彼の妻ジルに会う。
ロンドンを舞台にして、アメリカのスパイ組織CIAがテロ組織と対峙。凶暴なジェリコは、脱走後に暴力振るいまくりで飲食物やクルマを奪い、一時はやりたい放題。しかし、手術の副作用の頭痛が孫悟空の頭の輪のように縛りつける。結局、ジェリコはCIAと取引して協力することになる。
一方、当初ジルにはヤバい奴として銃を向けられるが、娘はジェリコになつき始める。ジェリコの脳内にも、徐々にビルの意識が占める割合が増すようになり、凶暴さは減退していく。ジェリコは少しずつよみがえってくるビルの記憶から、ダッチマンの居場所をたぐりよせる。しかし、テロ組織も黙ってはおらず、決着のときが迫る。
ジェリコはケビン・コスナーで、クリーンな正統派ばかり演じてきたこの人が、特に前半ではヤバくて手がつけられないくらい暴れている。一方で、こうした役をやるのが少し遅かった感もある。クウェイカーはゲイリー・オールドマン、ブランクスはトミー・リー・ジョーンズと、大物が脇を固める。
出番は少なかったが重要な役のビルは、ライアン・レイノルズ。妻ジルは、本作と前後してワンダーウーマン役で飛躍していくガル・ガドット。ダッチマンはマイケル・ピットで、カート・コバーンをモデルにした『ラストデイズ』で主人公ブレイクを演じていた人だった。こうして見ると、結構な豪華キャストだ。
関連記事
-
-
クリスタル殺人事件(1980年)
イギリスの片田舎で映画の撮影が行なわれることになり、女優マリーナと夫で監督のジェイソンが長期
-
-
レッド・スパロー(2018年)
ロシアの天才バレリーナのドミニカは、演技中の事故により足を負傷。バレリーナとしての道を断念す
-
-
ソルト(2010年)
ロシアからの亡命者オルロフが、CIAに確保された。オルロフは、ロシアからイヴリン・ソルトとい
-
-
ARGYLLE/アーガイル(ネタバレ注意)
人気スパイ小説『アーガイル』を執筆する、作家のエリー・コーンウェイ。結末のアイディア出しのた
-
-
イヤー・オブ・ザ・ドラゴン(1985年)
ニューヨークのチャイナタウンでマフィアの抗争が勃発し、それを鎮静するためにひとりの刑事が赴任








