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ボブ・ディラン(Bob Dylan)、1997年以来4年ぶりの来日

公開日: : 最終更新日:2023/02/12 ライヴ

Bob Dylan『Love Sick』

1978年
東京8回、大阪3回 計11回

1986年
東京2回、大阪、名古屋 計4回

1994年
仙台、横浜、東京3回、名古屋、大阪、小倉、広島、浦和 計10回

1997年
東京3回、倉敷、福岡、名古屋、大阪2回、仙台、秋田、札幌 計11回

2001年
大宮、仙台、秋田、横浜、東京3回、大阪2回、福岡、広島、名古屋、浜松 計13回

以上、通算での来日公演会場である。他にも、94年は5月に奈良東大寺で3日間行われた「AONIYOSHI」というイベントで来日している。

しかし、この回数は驚異的だ。ディランは今年5月で60歳。78年の初来日時こそ、36歳でまだまだ肉体的にも精神的にも翳りなどなかっただろうが、86年の時点で既に44歳。94年では52歳、97年は55歳ということになる。この年齢で、しかも決して大柄でも強靭でもない肉体のはずなのに、一体どこにこれだけ精力的にツアーをこなすパワーが潜んでいるのか。

そして公演地にも目を見張るものがある。その地域に住んでいる方には失礼かもしれないが、およそ洋楽ロックアーティストが出向かない地もいくつか含まれている。欧米のみならず、この極東に島国においてもディランの活動は凄まじい。レコードとライヴにプロフェッショナルとしての誇りを賭け、オーディエンスとコミュニケートするディランだからこそなせるワザなのか。

しかしそれもディラン本人にしてみれば、ツアーするのが自分の仕事なのだからこれくらいやるのは当たり前さ、と軽くいなされてしまいそうだ。ディランは若いアーティストの目標であり、そして時には打倒される標的でもあったはず。しかしディランのアルバムを聴き直したりディランの活動を調べなおすことによって、実はディランほどラディカルなアーティストは他にいないのではないかと思うようになってきた。

今回の公演初日は大宮。4年ぶりのディランのライヴまで、あともう少しだ。

(注)2001年は東京が2公演追加され、計15回に。

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