ザ・キラーズ(The Killers)『Live From Royal Albert Hall』
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The Killers キラーズ, フジロック, ロンドン
キラーズが、2009年にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでおこなったライヴ映像を観た。冒頭は、入り口から入って通路から無人のホール内へというカメラのショット。そしてバックステージでのメンバーを捉えるなど、歴史ある有名なホールの内装を垣間見ることができる。
当時のキラーズは4人で、ヴォーカルのブランドンが中央、ギターのデイヴィッドとベースのマークが両サイドを固め、ドラムのロニーが後方ひな壇に陣取っている(その後マークが脱退し、現在は3人)。パーカッションとキーボード、サックスが、サポートとして加わっていた。
カメラアングルは結構頻繁にスイッチングされるが、あまりストレスは感じない。脚本側を映すのはまれで、大半はバンドのステージパフォーマンスを捉えていた。時折モノクロにもなるが、個人的にはあまり必要性を感じない演出だった。
時期的にはサードアルバム『Day & Age』に伴うツアーで、バンドが着実に力をつけてきた頃だ。『Human』で始まり、『Somebody Told Me』『Read My Mind』『Spaceman』など、キャリア横断的なセットリストになり、バンドの演奏力も完成度が高い。
一見ギターバンドのイメージがある彼らだが、ブランドンが曲によって弾くキーボードが、結構サウンドのアクセントになっている。キーボードは、ひな壇に設置されているほか、ステージ前方に「K」の装飾がされたスタンディング仕様のがあって、ブランドンは使い分けていた。
ブランドンは、ステージ上を自由に歩き回るだけでなく、いったんステージから捌けると通路から客席に突入。アリーナに突入するアーティストは珍しくないが、スタンド席となると別の意味での臨場感が凄まじい。終盤は必殺の『Mr.Brightside』から畳み掛け、アンコールも実施。堂々たるステージだった。
この公演は、2009年6月に行われた。バンドは当初翌7月のフジロックにエントリーされていたが、ドタキャンしていた。このタイミングでフジのステージで観られなかったのは残念だが、彼らは今年帰ってきてくれる。グリーンステージのヘッドライナーとして。
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