イーグルス（Eagles）『Hotel California』

かつて、TBSのBS放送にて「Song To Soul」という番組が放送されていた。いわゆる名曲にスポットを当てて、それが如何にして生み出されたかという過程やウラ話、及び生み出したアーティストの活動を検証する内容だ。イ－グルスの『Hotel California』も、取り上げられたことがあった。

まずは60年代後半のロック事情から始まり、イーグルスの結成からデビュー、スターダムにのし上がるまでが紹介される。そして、名作『Hotel California』の発表へと至るのだが、プロデューサーのビル・シムジクだけでなく、なんと当時のメンバーであるギターのドン・フェルダーとベースのランディ・マイズナーが登場し、自ら語ってくれた。

そもそも、この曲のデモはフェルダーが作っていてそれをスタジオに持ち込み、メンバーとシムジクとで練り上げながら完成した曲だそうだ。デモバージョンと完成したバージョンとでは、ヴォーカルのドン・ヘンリーのキーが異なることも明かされている。またマイズナーの方は、リズム隊としてヘンリーのドラムと同調することを常に心がけていたとのことだ。

また曲と同様に有名なジャケットだが、表はビバリーヒルズにあるホテルを撮影したものだが、インナーの写真はそのホテルではなく別の建物にて撮影されたとのこと。メンバーや関係者だけでなく、顔見知りを集められるだけ集め、大人数で撮影したとのことだった。アルバムをリリースする毎に音楽的に成長を遂げ、成功も果たし、それは次作を制作する際には前作を超えなくてはというプレッシャーにもなっていたそうだ。ただ思うに、メンバーも関係者も、不朽の名作に携われたということは今でも誇りに思っているに違いない。