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ベストヒットUSA 年越しRock時間 生スペシャル

James Brown『The Very Best Of』

大みそかの深夜、BSでベストヒットUSAが年越しで生放送された。それもなんと6時間で、23時に始まり翌朝5時までという具合だ。

スタジオに約100名の客を入れた中、小林克也がロックの歴史を再検証する形で映像を流しつつ、合間に小林が自ら知りうるエピソードを添える格好で進められた。時折客相手にイントロクイズをやったり、視聴者向けにクイズを出したり、リクエストに答えてPV流したりして、なんとか夜中を乗り切ろうという姿勢も見せていた。

映像は、そのほとんどが市販されているDVDの引用で、1曲をフルコーラスで流したものもあれば、3分以内という制限付きもあった。は何度も観ている映像だったが、そんな中個人的にありがたかったのは、イエスやEL&P、などのプログレ勢、やクラッシュ、ラモーンズといったパンク勢だった。

一方のエピソードだが、ジェームズ・ブラウンは人の話をぜんぜん聞かずに自らの実績の自慢ばかりだったとか、ロバート・パーマーがパワー・ステーションでの『Get It On』をカヴァーするとき歌詞があまりにも下品すぎてへこんでいたとか、はかなり挑発的だったがそれもキャラ上わざとやっていたとか、そんなようなことを語ってくれた。JBのエピソードは、たぶん80年代半ばに来日し番組に出演したときのことを言っていたのではないだろうか。

ひとつ残念だったのは、ロックの歴史を再検証すると言ってエルヴィス・プレスリーから始めたはいいが、6時間もあったにもかかわらず、最後は『We Are The World』つまり80年代までしか行かなかったことだ。実質的に最も新しかったのは、リクエストに答えた形でのガンズの『Paradise City』で、これも80年代後半。2000年代はおろか、90年代までもがノータッチで、回顧的な趣向から抜け出せていないのは非常に悲しいものがある。

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