The Shogo Must Go On – 浜田省吾特番

今年ニューアルバム『Save Our Ship』をリリースし、9月からは全国ツアーをスタートさせた浜田省吾。去る8月18日、NHK-BS2で特番がオンエア。なんと、自ら企画に携わったという熱の入りようだ。放送日よりかなり遅れ、やっとこの番組を録画したテープを引っ張り出して観た。

番組は、ショートドラマ／本人のコメント／曲、の大きく3つで構成されている。ショートドラマには陣内孝則がプロデューサー役で出演し、浜田に「これからはR&Bだよ」「これからはテクノだよ」とか「しっかしシングルヒットないねえ。あ、1枚だけあったか。番組とタイアップしたやつ」などとけしかけている。自身の活動をちょっぴり皮肉り、だけどユーモラスに流しているさまが面白い（陣内とは友達なのかな？）。本人のコメントは、自分にとってのヒーロー、自分にとっての音楽などについて、ことばを選ぶようにして語っていた。細身のイメージが強かったが、さすがに幾分太ったように見えた。曲のシーンは、やっぱり食い入るように見入ってしまう。ニューアルバムからの曲ではPVが、往年の名曲ではランダムに選ばれたライヴの映像が流れた。野外ライヴをかなりこなしていたんだな、と再認識。

ほとんどテレビには出ない人なので、こういう番組が放送されること自体非常に珍しい。多くのファンにとって、ナマの浜田とコンタクトする機会はライヴの場のみであったはずだし。中でもワタシにとって印象的だったのは、浜田がステージに立つミュージシャンは「裸の王様」のようなものだと言っていたことだ。誰かがそれを指摘してしまえば魔法は解けてしまうが、ミュージシャンもオーディエンスもそのことをわかった上でライヴを楽しんでいるのだ、と。なるほど。

ワタシは10月6日のチケットを取っていたのだけれど、取った1週間後に友人の結婚式の知らせがあり、このチケットは現在売りに出した。だけど今回のツアーについては、どこかで観に行こうと思っている。