*

ワンダーウーマン(ネタバレあり)

ワンダーウーマン

神ゼウスの子アレスは戦いを好む軍神となり、ゼウスによって神々の世界を追放される。アレスは人間界に身を隠し、ゼウスはアレスからアマゾン族を守るため、周囲から発見されない島に一族を隔離。アマゾン族女王の娘ダイアナは、厳しい訓練を経て女戦士として成長する。

あるとき、ダイアナは外の世界から舞い込んできたスティーヴを救い、外の世界が戦争中であることと、ドイツ軍が新たな毒ガスを開発していることを知る。ダイアナはドイツの後ろに軍神アレスがいると信じ、アレスを倒して戦争の早期終結を図るべくへ行く。

マン・オブ・スティール』から続く、DCエクステンデッド・ユニバース一連の作品のひとつに位置する。ワンダーウーマンことダイアナは『バットマンvsスーパーマン』から登場。ブルース・ウェインにその素性を調べられた後、ジャスティス・リーグとして共に敵と戦っている。今回、冒頭は時間軸で『バットマンvsスーパーマン』の続き、つまり現代になっている。ルーヴル美術館の学芸員(という仮の姿の)ダイアナのもとに、ブルースが彼女にとって重要な写真の原版を届け、彼女が回想する形で第一次世界大戦の時期に場面転換する。

つまりダイアナは強いだけでなく、歳を取らない。その秘密のひとつは彼女の血筋にあると思われ、劇中終盤でアレスと対峙したときにそれが明らかになる。アレスは人間同士を嫉妬させ争わせるよう仕向けてきて、ダイアナもいったんは人間に絶望する。しかしスティーヴのことばに動かされ、世界を救うべくアレスと対決する。

ダイアナは、日本ではこれまで馴染みの薄いキャラクターだったが、今回は決定的な存在感を放っている。演じるは。イスラエル出身のエキゾチックな容姿は、アマゾン族という特異な出自にも合っている。もちろん、容姿だけでなくアクションもこなすフィジカル能力の高さは、に続く、アクションスター女優の系譜に名を連ねる女優になると思う。

スティーヴを。『スター・トレック』のキャプテン・カークをはじめ主役をこなす人だが、今回はダイアナと人間との間を取り持ち、彼女をサポートする役回りになっている。スティーヴやダイアナをひそかにサポートするイギリス人貴族パトリックは、デヴィッド・シューリス。『ハリー・ポッター』シリーズでルーピンを演じていた人だ。この人が実は・・・。

・シネマティック・ユニバースを追いかけるように、DCエクステンデッド・ユニバースも公開が相次いでいる。11月には、ワンダーウーマンやバットマンなどが揃う『ジャスティス・リーグ』が公開される予定だ。

関連記事

マン・オブ・スティール(2013年)

滅亡の危機に瀕した惑星クリプトンにおいて、科学者ジョー・エルはコデックスという謎の物体と生ま

記事を読む

バットマン

DC展に行ってきた

六本木ヒルズ52階の東京シティビューで開催されている、「DC展」に行ってきた。マーベルと勢力

記事を読む

アクアマン

アクアマン(ネタバレあり)

海底王国アトランティスの女王アトランナと人間の父との間に生まれた、アーサー・カリー。政略結婚

記事を読む

アクアマン/失われた王国

アクアマン/失われた王国(ネタバレあり)

海底王国アトランティスの王となった、アクアマンことアーサー・カリー。海中では悪と戦いつつ、陸

記事を読む

ザ・フラッシュ(ネタバレありにつき閲覧注意)

ザ・フラッシュ(ネタバレありにつき閲覧注意)

フラッシュことバリー・アレンは、かつて母親を亡くし、しかも父親が殺害容疑で服役していて、有罪

記事を読む

  • 全て開く | 全て閉じる
PAGE TOP ↑