*

マン・オブ・スティール(2013年)

マン・オブ・スティール(2013年)

滅亡の危機に瀕した惑星クリプトンにおいて、科学者ジョー・エルはコデックスという謎の物体と生まれたばかりの息子カル・エルを一体化させて地球に送り出す。ジョナサンとマーサのケント夫妻に育てられ、クラーク・ケントと名乗るようになったカル・エルは、常人にはない能力を持つことを自覚しつつ、自分は何者なのかを知るため放浪の旅に出る。

ダークナイト』のが制作総指揮、ザック・スナイダーが監督を務める、新たなスーパーマンだ。過去の劇場用スーパーマンは、どちらかといえばスーパーマンに守られる人間側の視点に重点が置かれていると感じるが、ここではむしろクリプトン星人であるカル・エル側からの方に比重が置かれている。「スーパーマン」と呼ばれるようになるのは、かなり終盤の方だ。

ノーランといえば、ダークでヘヴィーながらリアリティーに溢れたバットマンを描き出したが、ここでの作風も全体的に重めだ。人とは違うという違和感、力をどう使うべきかという苦悩。力を使うことを止められたがために、養父ジョナサンを目の前で失ってしまう悲劇も味わう。内容的には、『バットマン・ビギンズ』にも近いものがある。

果たして今回の敵は誰?と注目していたが、クリプトン星で造反し追放されていたゾッド将軍だった。つまりレックス・ルーサーのような人間ではなく、同等の能力を持つ者同士の戦いとなり、その戦闘シーンはスピード感に溢れ、迫力に満ちている。IMAX3Dで観ると、臨場感は極上だ。

キャストは、クラークに。なんでも、『スーパーマン・リターンズ』でもオーディションを受けていたとか。そしてクラークの脇を固めるのが、ジョー・エルのラッセル・クロウ、ジョナサンの、マーサのダイアン・レインと超豪華。デイリー・プラネット社の編集デスクは、ロイス・レーンは(『ビッグ・アイズ』)だ。

続編は来年3月に公開。気が早いが、今から楽しみにしている。

関連記事

バットマン

DC展に行ってきた

六本木ヒルズ52階の東京シティビューで開催されている、「DC展」に行ってきた。マーベルと勢力

記事を読む

スーサイド・スクワッド(2016年)

ミッドウェイ・シティ。アメリカ政府の高官ウォーラーは、刑務所に服役中の犯罪者たちを集め、"使

記事を読む

ワンダーウーマン

ワンダーウーマン(ネタバレあり)

神ゼウスの子アレスは戦いを好む軍神となり、ゼウスによって神々の世界を追放される。アレスは人間

記事を読む

ザ・フラッシュ(ネタバレありにつき閲覧注意)

ザ・フラッシュ(ネタバレありにつき閲覧注意)

フラッシュことバリー・アレンは、かつて母親を亡くし、しかも父親が殺害容疑で服役していて、有罪

記事を読む

ワンダーウーマン1984

ワンダーウーマン1984(ネタバレあり)

1984年。ワシントンD.C.のスミソニアン博物館で学芸員として働くダイアナ・プリンスは、新

記事を読む

  • 全て開く | 全て閉じる
PAGE TOP ↑