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スター・トレック BEYOND(ネタバレあり)

公開日: : 最終更新日:2021/02/22 スター・トレック ,

スター・トレック BEYOND(ネタバレあり)

救難信号をキャッチしたエンタープライズ号。信号を発していた異星人カラーラを乗せ、彼女の仲間の救出に向かう。しかし見知らぬ異星人の襲撃を受けてしまい、ワープで逃げようとするも、装置を破壊されワープができない。更には艦橋部とエンジン部が切り離され、異星人の侵入を許してしまう。カラーラは異星人の手先で、罠だった。

エンタープライズ号は付近の惑星に不時着し、クルーはそれぞれに脱出するが、バラバラになってしまう。ウフーラらは、異星人の人質となってしまった。異星人のボスであるクラールは、カークらが所持していた強大なエネルギーを持つ古代の遺物を探していた。スポックはボーンズと、カークはチェコフと行動を共にし、スコットは惑星の住人ジェイラーと知り合う。

大人気SFシリーズの3作目。今回は、エンタープライズ号が敵の不意討ちでなすすべなく崩れさるというショッキングな状況を序盤に据え、母船を失ったクルーたちが如何にして敵と戦うかという方向に持って行っている。惑星での行動では、カークとスポックをペアにはせず、スポックは共にカークを支えるボーンズと組ませ、傷ついたスポックが自身の心情をボーンズに吐露している。カークとチェコフが組んだのには、制作時は明確な意味はなかったのかもしれない。しかし、公開前にチェコフを演じるが亡くなってしまったことで、貴重なシーンの連続になった。

主要キャストはお馴染みだが、今回はスコットを演じるが脚本にも参加している。『ミッション:インポッシブル』シリーズといい、この人は芸の幅が広い。そして、もうひとりのキーマンはジェイラーだ。クラールたちに親兄弟を殺され、星からの脱出を試みて彼女がメンテナンスし続けていたのは、100年前に不時着したフランクリン号だった。ジェイラーは身体能力の高い女戦士でもあって、演じているのは『キングスマン』での義足の女殺し屋役も演じていたソフィア・ブテラだった。

フランクリン号の修理中には「クラシック音楽」の扱いでパブリック・エネミー『Fight The Power』を流し、クライマックスでクラールらを迎え撃つときには「ビート&シャウト」を合言葉にして、1作目でも流れていた『Sabotage』にリンクさせた総攻撃をかける。痛快だ。圧巻だ。

今回MX4Dで観たが、この選択は大当たりだった。体感型のメリットを最大限に生かし、序盤から終盤まで映像とのシンクロ率が高かった。個人的に4回目のMX4Dだが、安くない金をとってやるなら徹底的にやってほしいと思い続けていたことが、今回ついに納得できるレベルに達したと感じた。監督がJ.J.エイブラムスではなく、『ワイルド・スピード』シリーズのジャスティン・リンだったというのもあったかも。

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