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ピンク・フロイド(Pink Floyd)のリチャード・ライト(Richard “Rick” Wright)さん死去

Pink Floyd『The Dark Side Of The Moon』

ピンク・フロイドのキーボード奏者だったリチャード・ライトさんが癌で亡くなった。65歳だった。

ライトさんは、ピンク・フロイドのオリジナルメンバーだった。『The Wall』制作時にロジャー・ウォーターズと対立し、続く『The Final Cut』ではバンドから除名されるも、後にデイヴ・ギルモアがフロイドを復活させた際に復帰(ただし『鬱』の頃は演奏できる状態ではなかったとされている)。ギルモアのソロツアーにも参加しており、2005年にライヴ8でフロイドが再結成ライヴを行った際にももちろん参加している。

2年前には、やはりオリジナルメンバーで初期のリーダー的存在だった、シド・バレットが亡くなっている。一方ではザ・フーがパーマネントに活動するようになり、去年レッド・ツェッペリンが再結成ライヴをした今、残る再結成が待たれる大物バンドはフロイドくらいになった。シド・バレットが亡くなったときにも、もしかしたらフロイド再編?という期待を抱いたが、今回のライトさんの死により、ロジャーとギルモアはそれぞれに何らかのアクションを起こすのではないかという想像をしてしまう。

21世紀は、ロックの創世記を担ってきたアーティストたちが次々に60代を迎える年代だ。ボブ・ディランやローリング・ストーンズ、ニール・ヤングらがまだまだ現役として気を吐く一方、天国に召される人も少なくない。謹んで、ご冥福をお祈りします。

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