ミッシェル・ガン・エレファント＠ファクトリー

ミッシェル・ガン・エレファントは9月に解散を発表した。まずはファンクラブ会員に向けて郵便で通知し、続いてオフィシャルサイトに掲載。テレビ朝日のミュージックステーションに生出演し、その後「Last Heaven Tour」と題した全国ツアーに出た。このツアーに、フジテレビの音楽番組ファクトリーが密着取材。その模様は通常の番組枠内で11月に2週に渡って放送され、更に今月になって6日深夜に1時間枠の特番も組まれた。

通常の番組枠では、札幌から始まったツアーを、ライヴそのものは元よりメンバーが会場入りするところやリハーサル風景、楽屋、更にはツアーバスでの移動までフォロー。セットリストは各公演毎に練りに練られ、中にはウッドベースのチューニングが調整し切れずに、『武蔵野エレジー』が次の公演に持ち越されたというエピソードも披露されていた。そして最後の1時間枠は、ツアー最終となった幕張公演を扱った。ライヴアルバムとライヴDVDが、3日にリリースされたのにシンクロするかのようなオンエアのタイミングとなった。実際の幕張のライヴは2時間に渡っていて、またライヴDVDは幕張公演をフルで収録したものということもあってか、番組は必然的にダイジェスト版となった。

実際にその場にいた者としては、仕方がないとは思いつつも曲が次々にはしょられていくのはなんだか悲しく、だけど結果として選ばれた曲が流れたときには、その日そのときの興奮がよみがえってくる。そしてカメラは、本編が終了して楽屋に戻るメンバーを追いかけ、アンコールを求めるオーディエンスの声を聞きながら汗を拭き、着替えをし、そして再びステージに戻っていくさまをフォロー。

ラスト『世界の終わり』の演奏を終えてメンバーがステージを去ったとき、カメラは再び楽屋へと潜入。4人おのおのがガッチリと握手し、缶ビールの栓をあけて乾杯する姿を見て、ひとつの時代が終わったんだなと感じた。ライヴは「Thank You Rockers I Love You Baby」という字幕がスクリーンに映し出されて幕となったのだが、番組は次の字幕で締めくくられていた。

Thank You Michelle I Love You Baby