ブラインド・フェイス（Blind Faith）『Blind Faith（邦題スーパー・ジャイアンツ』

エリック・クラプトンはクリーム解散後に、スティーヴ・ウィンウッドはトラフィック活動休止後に、一緒になって始めたバンドがブラインド・フェイスである。ベースはリック・グレッチ、ドラムはクリームのジンジャー・ベイカーで、可能性を秘めたバンドのはずだったが、結局アルバム1枚とツアーをしたのみで解散してしまった。

バンドのただ1枚のアルバムには、「スーパー・ジャイアンツ」という邦題がついている。また、ボーナストラックとボーナスディスクが付与された、デラックスエディションもリリースされていた（現在廃盤らしい）。リードヴォーカルは基本スティーヴで、クラプトンはギターで対抗している。

アルバムは長尺の曲が多いが、前半はポップ、後半はインプロヴィゼーションが炸裂したジャムセッション風の展開を見せている。ボーナストラックはオールインストのジャムセッションで、アルバムが出来上がっていく過程を垣間見るようでなかなか面白い。

2011年にクラプトンとスティーヴのジョイントツアーが行われ、来日公演も実現。もちろん、このブラインド・フェイスからの曲も披露された。クリームの曲はクラプトンのソロでは定番化しているが、ブラインド・フェイスとなると、ツアー毎にやったりやらなかったりしている（やらないときの方が多い気がする）。歳こそとったが、2枚看板が揃った中で観られ聴けたのは、やはり嬉しかった。