山下達郎@フジロック’25
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最終更新日:2025/07/31
Fuji Rock Festival'25 フジロック, 山下達郎, 竹内まりや

2日目トリ前のグリーンステージは、期間中最も多くの人が集まる枠だ。フェス側はそこを用意し、そして山下達郎は素晴らしいライヴを届けてくれた。
『Move On』を経て、「こんばんわ、山下達郎です!」と挨拶し、これだけで場内がわく。そして、この人の定番オープニング『SPARKLE』のイントロリフを達郎がかきならすと、更に場内がわいた。達郎はすこぶるゴキゲンな様子で、ギターを弾きながら向かって右端まで足を進め、そこでプレイをシフトさせていた。
バンドは総勢9名で、ドラム、ベース、ギター、サックス、キーボード、ピアノ、コーラス3名という布陣。いずれも腕利きのアーティストたちだが、彼らにはステージ前に集まったオーディエンスはどのように映っただろうか。
前半は、『ドーナツ・ソング』でエリア別に手拍子をさせるなどのコミカル調から、『SILENT SCREAMER』ではベース、ギター、サックスのソロをフィーチャーしたテクニカルなプレイを盛り込んだ構成に。もちろん技術的に素晴らしかったし、見応えはあった。ただ、ちょっとディープかなあという気も。
井上陽水がはじめてフジロックに出演する際に忌野清志郎から受けたアドバイスが、「とにかくヒット曲をたくさん演奏する」ことだった。実際、2002年のときに陽水はそれを実践し、すごいライヴになった。それをしない達郎は、達郎らしいなあと思っていたところに、、、
『プラスティック・ラブ』のイントロを弾き、自ら歌う達郎。そして短い間奏のときに、向かって左から人影が見えた。
竹内まりや!
彼女はハンドマイクを持って歩きながら2番をそのまま歌い、やがて達郎の隣に並んで歌い切った。場内のどよめきと言ったら、尋常ではなかった。竹内のライヴでは、バンドメンバーのひとりとして参加している達郎が2番を歌うのが定番だが、ここでは逆パターンだ。
竹内のライヴでも思ったことだが、ステージにふたり並んで歌う光景が、アーティストとしてだけでなく、夫婦としても素敵だなあと思ってしまった。それが、フジロックのステージで実現しているのだ。すごい夜だ。
竹内はステージを捌けたかに見えたが、コーラスに加わっていた。そして『RIDE ON TIME』『アトムの子』とヒットナンバーが続く。ステージ両サイドのスクリーンには、演奏中のアーティストがアップで抜かれるが、このときは左前に達郎、右後方に竹内を同じフレームで捉えていた。カメラマン、グッジョブ。
ラストは、ドラム、ベース、ピアノと達郎での『さよなら夏の日』だった。達郎は、呼んでもらえればまた出たい、とも言っていた。
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